2019年2月5日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比39円32銭(0.19%)安の2万0844円45銭でした。
ハイテク銘柄の堅調な動きと、FOMCの発表内容が引き続き好感された
米国市場が上昇したことを受け、買いが先行してスタートしました。
ファストリが大きく下げたことを受け、利益確定の売りがスタート、
上昇分を打ち消し、マイナス圏に沈んで取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸と反発になりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比175ドル48セント(0.7%)高の2万5239ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比83.668ポイント(1.2%)高の7347.536で取引を終えました。
FOMCの結果が引き続き好感され、
主要企業の業績上方修正などが市場を後押ししました。
アップルが4%以上をあげ、一時時価総額1位を奪還しましたが
上昇の原因は明確になっていません。
主要ハイテク銘柄の上昇でナスダックは
2018年12月上旬以来の高値圏まで上昇しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は110円台まで進む円安・ドル高を反映して
朝方は買いが先行、100円近く上昇する場面までありました。
買いが一巡すると利益確定の売りが出たことで
上げ幅を縮小、業績の下方修正を発表した企業が売られたことが要因で
マイナスに沈んで本日の取引を終えました。
前日まで押されていた繊維業界に買いが入った他、
水産・農林業が上昇率1位、非金属、電気・ガス業も上昇率上位を占めました。
一方、石油・石炭、医薬品が厳しく売られました。
東証1部の売買代金は2兆1054億円、
売買高は12億2836万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は730、
値上がりは1325、変わらずは72でした。
日経の日足は上値が明確に押される形で
短い上ヒゲを持つ陰線を形成しました。
高値では20,981円まで進みましたが、やはり21,000円が強く意識され、
反転してマイナスで引けました。
ただし、形上では高値と安値を切り上げているので上昇、
明日は21,000円に挑戦する動きになります。
ここから反転して調整に入っても大きな下落要因は見当たらず、
短い期間で下げ止まりに入る可能性が高いです。
調整に入る場合は上向きの25日線と1/29の安値付近が
下げ止まりの目処になります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
直近の動きで気になる点は
商いが伴わない中、上昇するようで中々上値を抜けてない、
つまり様子見の上昇という状況です。
決算結果の様子見というのはわかりますが、
米国の堅調な動きを横にすると
ここまで日本株が物色されないのは理不尽さすら覚える動きです。
大きく切り下げてないということだけでも慰安材料ですが、
これでは日本市場がやっと冬眠から目覚めたという瞬間に
米国市場は調整入りという場面になりかねないのが懸念材料です。
トヨタの決算発表が予定されていることで
明日はさらに様子見が広がる可能性があります。
ただ、トヨタの結果によっては
ファストリの大幅下落によって上値を抑えられた
日本株全体が盛り上がり始めることも
あり得るので、その場合は今までの戦略通り、
業績堅調な主要・大型銘柄への買いを進めるタイミングです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,844.45 -39.32(-0.19%)
ドル・円
109.84 – 109.85 +0.01(0.00%)
ユーロ・円
125.48 – 125.52 -0.19(-0.15%)
NYダウ(ドル)
25,239.37 +175.48(0.70%)
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