2019年2月18日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比381円22銭(1.82%)高の2万1281円85銭で終えました。
貿易摩擦関連で、協議がワシントンで続くことが好感され
米国市場が大きく上昇、日本市場にも強い動きが見られました。
上昇幅に比べると商いがかろうじて2兆円、今夜の米国市場が休場であるのが原因で、
明日は材料不足相場になりそうです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比443ドル86セント(1.7%)高の2万5883ドル25セント、
ナスダック総合株価指数は6日続伸して
前営業日比45.455ポイント(0.6%)高の7472.410で取引を終えました。
2018年11月9日以来、ほぼ3カ月ぶりの高値を記録しました。
北京で開催されていた米中貿易協議は終わりではなく、
今週に入ってワシントンで続けるとの報道があり、
投資家心理が改善しました。
悪材料は政局を巡ってのニュースで、
トランプ氏がメキシコ国境の壁建設費を巡って、
予告されてきた通り、非常事態を宣言しましたが、
市場はある程度折り込み済みで、影響は限定的でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の上昇材料を引き継ぎ、
大きく買いが先行してスタートしました。
2018年12月の機械受注統計では、
「船舶・電力を除く民需」の受注額が市場予想の前月比1.1%減に対して、
0.1%減となり、さらに買いを支えました。
アジア市場の上昇もサポート材料として
400円の上昇幅も見せましたが、
18日の米国市場が休場で、様子見ムードによる低調な商いや
早めの利益確定が上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
機械、鉄鋼など中国関連および景気敏感銘柄に買いが入ったほか、
証券、銀行業などの金融銘柄にも買いが広がりました。
一方、電気・ガス業、空運業、不動産などの上昇幅は限定的でしたが、
33業種すべてが上昇する全面高の相場でした。
商いは3週ぶりの低水準と低調で
東証1部の売買代金は2兆425億円、売買高は11億9024万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1908、
値下がりは180、変わらずは41でした。
日経の日足は上に向かってギャップを作って
上昇する陽線を形成しました。
75日線の抵抗は3日間の流れで終わり、
始値から75日線を超えて、流れが変わったことを示しています。
先週末の安値は一目均衡表の先行スパン2の前で跳ね返り、
雲ぬけが鮮明になりました。
これで三役好転が成立、テクニカル的には上昇トレンド継続の局面に入りました。
もう一度75日線を挟んで持ち合った後、上にぬけると
値動きは軽くなるでしょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は「ディフェンシブ部門で出遅れている業種には小売業、
一方、精密機器部門は過熱気味なので注意が必要です。」と解説、
小売は上昇率トップ10の中に入って終わり、
精密機器はやはり過熱感が意識され、限定的な上昇幅でした。
今週は大きな上昇でスタートしましたが、
下落を交えながらゆるやかな戻り基調が続くと予想されます。
紡績協議の進展を受けて米国市場は2018年10月の高値から
12月24日までの急落幅に対して8割強を戻していますが、
日本市場は同様の下落を見せながらまだ戻り幅は半分にも至っておりません。
米国市場の営業日が1日少ないことから、
盛り上がりにかけことは予想の範囲の中なので、
現在物色されている銘柄とセクターが引き続きトレンドを続ける可能性が高いでしょう。
規模別では小型が1.9%の上昇率で最も注目されているので、
大型から資金を少しシフトしてもいいのではないでしょうか。
まとめると、本日強くなってきた景気敏感株、金融株、
規模では小型が向いています。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,281.85 +381.22(1.82%)
ドル・円
110.59 – 110.60 +0.28(0.25%)
ユーロ・円
125.06 – 125.10 +0.64(0.51%)
NYダウ(ドル)
25,883.25 +443.86(1.74%)
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