2019年4月1日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比303円22銭(1.43%)高の2万1509円03銭で終えました。
貿易摩擦の緩和期待を受けて米国市場が上昇した流れを引き継ぎ、
中国経済指標の改善、円安傾向まで加わると500円に迫る上昇幅まで見せました。
午後に入ると利益確定が優先され上げ幅を限定的でしたが、
21,500円の節目を上回って引けました。
、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比211ドル22セント(0.8%)高の2万5928ドル68セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比60.155ポイント(0.8%)高の7729.321で取引を終えました。
北京で開かれた貿易摩擦に対する協議で
前向きな結果が期待できるとの報道で
投資家心理が改善、中国関連、ハイテク関連銘柄を中心に
買いが広がりました。
ダウ工業株30種平均は投資家心理の強気を反映して
26,000の節目に近づいていますが、
3/19の高値を超えずに下にトレンド転換してしまうと
高値の切り下げになってしまうことから
警戒が必要です。
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【日本市場の動向】
日本市場は貿易摩擦の緩和期待から上昇した
米国市場の流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
中国の経済指標改善、為替市場の円安傾向まで加わると
上昇幅は500円に迫るところ場面までありました。
午後に入ると、短期の上昇に対する利益確定の売りが出て
上昇幅を300円台までに縮小させましたが、
幅のある上昇は確保しながら取引を終えました。
貿易摩擦の懸念が後退したことを受け
中国関連銘柄に買いが進んだ他、
円安傾向は自動車を始め、輸出関連銘柄への買いを促しました。
全業種が上昇する中、空運業のみが下落しました。
東証1部の売買代金は2兆4846億円、
売買高は14億1919万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1837、
値下がりは259、変わらずは43でした。
日経の日足は長い上髭と細い実体を持つ
上影陽線を形成、前日の終値からは上離れするギャップが開けました。
上影陽線の心理は迷いが生じていることで、
相場の中で強気になりましたが、最後に逃げ脚が出たことを表し、
自信持って買いあがる動きは限られた意味を持ちます。
しかし、上げ幅のおかげで25日線は一気に上向きに変わり、
上雲の先行スパン1にぶつかった75日線も平らになりかけています。
高値で3/22の高値に近づいてきましたが、
まだ超えてないので、こちらを超えないと高値の切り下げになってしまうので、
心理的にはむしろ悪化する可能性も秘めた流れです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
新しい元号が「令和(れいわ)」と決まりました。
30年4ヶ月続いた平成の時代が終わり、
新しい時代の幕開けを目撃することになります。
『ご祝儀相場』になってもいい雰囲気ですが
市場への持続的な影響力はないと判断されたのでしょう、
午後の減速ぶりは。
5月に向かって政府も株価浮揚のための手を打って来るはずですが、
前代未聞のオフィシャル10連休というのも中々手強い要因です。
中・短期志向投資家の場合、10日もリスクをおったまま
ポジションを持ち続けることはしたくないのが心理なので、
先週に解説した通り、4月末までには利益を確定するトレードを心がけましょう。
先週末は「乱高下局面をむしろ好む短期志向の投資家は
石油・石炭製品が売られ過ぎのレベルまで進んだので
短期の反発を狙う、
割高感の出始めている陸運業、不動産業などへの短期空売りを狙うのもよいでしょう。」
と解説、本日は早速石油・石炭製品が上昇率1位です。
不動産は下落率3位まで売り込まれたので、
戦略は当てはまっていることから
あくまで「短期」という前提を守って、利益を固める戦略に徹してください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,509.03 +303.22(1.43%)
ドル・円
111.04 – 111.05 +0.30(0.27%)
ユーロ・円
124.82 – 124.86 +0.46(0.36%)
NYダウ(ドル)
25,928.68 +211.22(0.82%)
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