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2019年4月2日の日経概況

2019年4月2日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比3円72銭(0.02%)安の2万1505円31銭で終えました。
米中の経済指標が好調な結果を発表、米国市場が続伸した結果
200円を超える上昇幅まで進みましたが、
短期の利益を確定していく動きが優先されて失速しました。
まだ強気になりきれず、個人の心理が揺れるので、
中・小型や新興市場の銘柄には警戒が必要です。
本日も最後までしっかりお読みください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比329ドル74セント(1.3%)高の2万6258ドル42セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比99.589ポイント(1.3%)高の7828.910で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は2018年10月以来、
半年ぶりの高値を記録しました。
ナスダックは3/22の高値に接近していますが、
過熱感が懸念される位置です。

今週は経済指標が注目されますが、
中国政府と民間の3月PMIが50を上回り、
中国経済の底硬さが好感されました。
米国の3月ISM製造業景況感指数が市場予想を上回ったことも
投資家心理を刺激しました。

中国関連銘柄が物色され長期金利の上昇によって銀行も買われました。
原油先物相場の上昇を受け、石油部門も買われました。

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【日本市場の動向】
日本市場は前日と同じようなパターンを演出、
下へのブレはより大きくなりました。
朝方は米中経済指標の改善を受けて買いが先行してスタートしました。

200円を超える上昇幅まで進みましたが、
短期で利益を確定して固めていく流れが強く
一回利益確定の動きが出ると
上昇幅をすべて打ち消し、マイナスで引けました。

米国の流れを引き継ぎ銀行株に買いが入り、
証券、保険などの金融業種も上昇しました。
一方、不動産業、陸運業、小売業などの
内需業種には売りが厳しく入りました。

東証1部の売買代金は2兆3336億円、
売買高は13億4353万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1181、
値上がりは886、変わらずは72銘柄でした。

日経の日足は短い下髭を持つ中陰線を形成しました。
前日の日足は「自信持って買いあがる動きは限られた意味を持ちます。」と
分析して、本日はさらに迷いが強く、下への圧力が強くなりました。

日足の値段に注目すると高値と安値は切り上げたので、
テクニカル的な上昇、高値は3/22の高値まで超えてきたので、
迷いながらも上を目指すという「いつ反転するかわからない」
不安な相場が続きます。

ここで下げて25日線で支えられるのが確認されると安値の切り上げと同時に
投資家心理はより改善するので、
堅実な動きを続ける可能性があるでしょう。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
新しい元号の発表初日は『ご祝儀相場』的な上げを記録し、
朝方もその動きを継続するかと思ったら、
今度は厳しい巻き戻しになりました。

外部環境の改善で朝方の上昇ムードを続けてもおかしくない雰囲気でしたが、
大きな陰線を形成しながら失速、
経済指標の発表と週末の雇用統計に対する警戒感から
個人の心理が改善しない様子が伺えます。

個人が弱気になっているというのはマザーズの動きからも読み取れます。
2日連続の陰線で、本日の下げ幅は3.67%と多くの個人が
パニックに至るに十分なレベルです。

規模別でみても中・小型が大型より大きく、
むしろ大型、値がさ銘柄には買いが入ったのがわかります。
迷いの強い局面でよく現れるパターンなので、
大型が買われたあと、連休前に近づくと利益確定に出るところで
短期の空売りを仕掛けけるのも有効な戦略でしょう。

買いは内需の調整入りがみられるので、
輸出関連、大型に注目しましょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,505.31 -3.72(-0.02%)
ドル・円
111.35 – 111.36 +0.31(0.27%)
ユーロ・円
124.74 – 124.78 -0.05(-0.04%) 
NYダウ(ドル) 
26,258.42 +329.74(1.27%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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