2019年4月4日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比11円74銭(0.05%)高の2万1724円95銭で終えました。
ハイテク銘柄の上昇を背景に上昇した米国市場の動きを引き継ぎ
朝方は力強く推移しましたが、週末の雇用統計発表結果を見極めたい
様子見ムードが広がって失速しました。
それでも下値は固く、明日の結果次第ではさらに上値を追う動きも期待できそうです。
本日も最後までしっかりお読みください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比39ドル00セント(0.1%)高の2万6218ドル13セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日続伸して
前営業日比46.864ポイント(0.6%)高の7895.553で取引を終えました。
ハイテク関連銘柄の堅調ぶりが鮮明になってきました。
半導体関連に加えて、アマゾン、アップル、
ネットフリックスなどの主要なハイテク銘柄が上昇
ナスダックの堅調な動きを支えました。
米中貿易関連のトピックスでは
中国側が米国に歩み寄る姿勢を見せているとの報道で
再び強気になりましたが、上値は限定的な動きになりました。
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【日本市場の動向】
日本市場はハイテク銘柄の上昇を背景に
堅調な動きをみせた米国市場の流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
半導体などハイテク関連への買い、
内需銘柄への売りが拮抗する中、前場は小幅高で引けましたが
午後に入ると前日の終値を挟んでの動きで
上下動きにくい雰囲気を反映して取引を終えました。
午前中は堅調だったハイテク、精密機器関連が午後には利益確定に押され、
前日に引き続い食料品、陸運業などの内需系に売りがでました。
東証1部の売買代金は2兆1147億円、
売買高は12億2051万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は873、
値下がりは1158、変わらずは109でした。
日経の日足はほとんど実体を持ったない十字架を形成、
様子見ムードが強いことを示しました。
前日の高値と安値は切り上げたので、
全体的には上昇モード継続、
高値レベルでは3/22の高値を抜けたのも評価できるものです。
明日の雇用統計の結果で米国市場が
その結果を反映して動き出すと、
日本市場はその反応に沿って動き出すでしょう。
明日の市場までは新たな資金が入ってくることは難しいことが想定されます。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ハイテク関連が過熱感を出し始めている中、
前日は「円安の恩恵を受けやすい自動車関連はまだ出遅れ感があるので、
注目セクターとして記憶しておきましょう。」と解説、
本日は早速上昇率トップ3の中に顔を出してきました。
とはいってハイテク関連を売って、
自動車を買ってください、という意味ではありません。
需給環境によってピークを迎えた銘柄や業種は
いずれ利益を確定する動きが出るので、
当然の動きとして考えておくのがいいということです。
むしろ米国市場が活況を続ける場合は
短く利益確定を挟んで、押し目を狙って再び買っていく戦略を考えるのがよいでしょう。
ドル・円の動きは円安基調が週末を前に頭打ちの可能性が出たので
自動車を始め輸出関連銘柄には利益確定が出るタイミングです。
(相当短いですが・・・)
雇用統計の結果によっては満遍なく買われる、売られる展開よりは
業種の選別が進むと思うので、
週末の間に米国市場の動きをチェックしておく必要があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,724.95 +11.74(0.05%)
ドル・円
111.41 – 111.42 -0.10(-0.08%)
ユーロ・円
125.23 – 125.28 -0.08(-0.06%)
NYダウ(ドル)
26,218.13 +39.00(0.14%)
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