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2019年4月8日の日経概況

2019年4月8日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比45円85銭(0.21%)安の2万1761円65銭で終えました。
市場予想を超える雇用統計の結果を背景に
米国市場が2018年10月以降の高値を記録した上昇で、
日本もその流れを引き継ぎましたが、上値では利益確定が優先されました。
節目の22,000円と200日移動平均線に接近したことを背景に
上値は重いですが、下を切り下げる要因も見当たらないので、
今週は底値の堅い、堅調な動きを予想します。
本日も最後までしっかりお読みください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比40ドル36セント(0.2%)高の2万6424ドル99セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比46.908ポイント(0.6%)高い7938.692で取引を終えました。

両指数とも2108年10月以降、6ヶ月ぶりの高値を記録、
米国市場の強さを印象付けました。
注目される経済指標の雇用統計は
2月分が上方修正、3月分が市場予想を超える結果になり
景気に対する不安感が薄らぎました。

トランプ氏が貿易摩擦関連でネガティブな発言をしたことや
週末の利益確定が出やすいタイミングにあったことは
上値を抑えました。

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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が堅調な動きになったことや
CME日経225が上昇してスタートしたことを受け
買いが先行してスタートしました。

注目される雇用統計の結果を受けて心理が改善してもいいところですが、
国内で力強い材料が見つからず、
上値が次第に重くなりました。

4月の上昇幅が600円を超えて
22,000円の節目に近づいたことなどから
利益確定が出ることによって終値では下落して本日の取引を終えました。

原油先物の上昇を受けて石油・石炭製品業種が
久しぶりに意味のある上昇、
小売が業績発表シーズンを迎え、減益見通しを発表した
イオンなどの小売が売られました。

材料不足を反映して、商いは減少
東証1部の売買代金は1兆8847億円、
売買高は10億5743万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1397と、
値上がりは666、変わらずは77銘柄でした。

日経の日足は短い下ひげを持つ陰線を形成しました。
終値では下落、高値と安値は切り上げたので上昇、
高値が下向きの200日移動平均線をタッチすると値が戻り、
テクニカル的に意識されている姿が鮮明にみえました。

200日線とボリンジャーバンドの+2σが類似した位置にあって
上値を抑えましたが、
形では上昇したので、調整を挟むことになっても
まだ上昇する勢いがあることを示しました。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
高値ベースではありますが、年初来高値の3/4を超えてきました。
その後は達成感と上昇幅が大きかった分
利益確定の売りが出ることで急速に縮小されながら引けました。

2018年12月26日の安値から流れを検証すると
2/8、3/25と安値をしっかり切り上げながら
順調に上に向かっているのがわかります。

この雰囲気を維持、または増幅させるためには
国内要因が必要であり、
今週中に相次ぐ小売業の業績動向に注目する必要があります。

短期的には節目になるところまで進んで
短い調整を挟むことも予想されるので
短期的な反転を見せる空売り適合銘柄に
注目するのもいい戦略です。

先週注目するように解説した繊維セクターは
本日も上昇した11業種の中に入っているので引き続き注目、
同様の流れになっているゴム製品はもうちょっと時間がかかりそうです。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,761.65 -45.85(-0.21%)
ドル・円
111.44 – 111.45 -0.23(-0.20%)
ユーロ・円
125.26 – 125.30 -0.14(-0.11%) 
NYダウ(ドル) 
26,424.99 +40.36(0.15%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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