2019年4月9日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比40円94銭(0.19%)高の2万1802円59銭で終えました。
米国市場が上昇と下落、まちまちな動きになったことを受けて
売りが先行してスタートしましたが、下げるような要因も見当たらず、
半導体セクターの続伸とアジア市場の上昇を背景にプラスに転じて
本日の取引を終えました。
節目の22,000円を前にして躊躇モードに入った日経、
本日も最後までしっかりお読みください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【米国市場の動向】
米国市場は4営業日ぶりに反落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比83ドル97セント(0.3%)安の2万6341ドル02セント、
ナスダック総合株価指数は2日続伸して
前営業日比15.192ポイント(0.2%)高の7953.884で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は2108年10月以降、
6ヶ月ぶりの高値記録を続けています。
上昇と下落の材料が交差する日でした。
737MAXの2割減産を発表したボーイングの株が大きく下落、
市場を圧迫しましたが、
ヘルスケア事業の見通しが好感されたアップルの上昇は市場を支えました。
ダウではフロントラインなどの海運・物流関連銘柄が活気づいていることから
景気減速の懸念が和らいでいることが伺えます。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場がまちまちな動きで方向感なしに
推移した流れを引き継ぎ、小幅の売りが先行して
スタートしました。
国内の材料が不足したことも加わり
明確な方向性は見られず、前日の終値を挟んでの動きが続きましたが
アジア市場が上昇したことが確認されたことに加え
半導体指数が連日最高水準を記録したことが後押し、
プラスまで引き上げて取引を終えました。
半導体関連が買われ、電気機器、精密機器が買われ
原油先物市場の連続上昇を受け石油・石炭製品業種が
上昇率1位を記録しました。
一方、小売、不動産、陸運業、建設業など内需型は
大きく売られました。
商いが盛り上がらない流れが変わらず
東証1部の売買代金は1兆9426億円、2兆円を3営業日続けて割り込みました。
売買高は11億544万株、東証1部の値上がり銘柄数は1318、
値下がりは705、変わらずは117でした。
日経の日足は下ひげを持つ陽線を形成しました。
終値では上昇しましたが、高値と安値は切り下げたので
テクニカル的には下落、
上昇が一服して調整に入る準備に入りました。
調整入りは本日の安値を割り込んで
下に行くと鮮明になりますが、まだ過熱感は出してないので、
明日にでも反転して上に行く可能性も残っています。
前日は高値が下向きの200日移動平均線をタッチすると下げて、
本日下落の形になったので、短い調整を挟んでもおかしくない位置です。
落ち着いて眺めましょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ハイテク関連が活気づいてきました。
その勢いを持続させてくれるかが、
戦略メルマガで買いを試したソニーです。
海外のファンドから資金が入ってきたとの観測で
大きく買われましたが、注目は明日の動向です。
明日以降も堅調な動きをみせると
ソニー自身だけでなく、ハイテク、電気、精密関連銘柄など
全般の盛り上がりが続く可能性が高くなります。
保持した分の利益確定戦略は本日説明しているので、
利益を確保したまま引き続きフォローしましょう。
次の注目分野は急速に活気付いてきた石油業種です。
リビアの内戦で原油供給が細る懸念から買われましたが、
石油セクターは長い期間、低迷して動き出すタイミングにもありました。
ただし、短く利益を固めながらフォローする戦略をとってください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,802.59 +40.94(0.19%)
ドル・円
111.27 – 111.28 -0.17(-0.15%)
ユーロ・円
125.41 – 125.45 +0.28(0.22%)
NYダウ(ドル)
26,341.02 -83.97(-0.31%)
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