2019年4月12日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比159円18銭(0.73%)高の2万1870円56銭で終えました。
年初来高値を更新しました。
米国市場の四半期決算が本格化して様子見ムードが強くなりましたが
日本は好決算を好感した買いが入ってきた結果、年初来高値を更新しました。
商いも増えてきて来週への期待をもたせてくれる中、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅反落して、
前営業日比14ドル11セント(0.1%)安の2万6143ドル05セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比16.885ポイント(0.2%)安の7947.359で取引を終えました。
朝方は米中貿易協議に対して
ポジティブなニュースが流れたことを好感して
買いが先行、プラスで推移する場面がありました。
1-3月の四半期決算が本格化する中、
決算結果を見守りたい様子見ムードが広がりました。
「国民皆保険制度」の導入が改めて主張され、
ヘルスケア部門の銘柄が売られることでマイナスに進みました。
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【日本市場の動向】
日本市場は決算発表が進み、
好業績の銘柄が物色されました。
過去最高益を達成したファストリが1銘柄で160円を押し上げ、
投資先のウーバーが上昇予定を発表した
ソフトバンクと合わせて市場を牽引しました。
円安傾向が一服した為替市場では
前日から2日間で急速に円安が進行、
輸出関連銘柄に買いが入りました。
石油・石炭製品が大きく売られ、
医薬品、建設、水産などの内需系が売られました。
一方、ソフトバンクの上昇を受け情報・通信業、
自動車、繊維製品などが買われ、
金融銘柄にも買いが進みました。
東証1部の売買代金は2兆2522億円、
売買高は11億0178万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は809、
値下がりは1219、変わらずは113でした。
日経の日足は長い下ひげを持つ陽線を形成、
高値と安値をしっかり切り上げ、実体は上放れして
テクニカル的なギャップ空けになりました。
上値では200日線まで進むと、
利益確定に押されて、超えることができませんでした。
前日は「下向きの200日線が
もう一度抵抗になる可能性があるので、警戒が必要です。」と解説しましたが、
上ヒゲが長くなく、来週はそれを抜けに行く可能性があります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
波乱要因を含みながらも日経は上昇して今週の取引を終えました。
多くの経済指標と決算発表など、
波乱要因をこなしながらも上昇で終わったことは
投資家の強い支援材料になりますが、
まだ積極的な買いが気持ちよく進むのが見られないのが
気になる1週間でした。
その懸念事項も最後の2日間で2兆円を超えながら
来週への期待をもたせました。
来週は米国で決算が本格化、日本も19日周辺で数が増えてきます。
加えて、景気動向を把握する経済指標も多く予定されているので、
地合いとしては「波乱含み」となっていた今週とあまり変わらない状況です。
後半にはいって輸出関連銘柄が活気つきましたが、
来週の中盤には短期的な調整に入るタイミングなので、
半分は利益確定をして、固くとって行く戦略が必要です。
その他、本日動きが活発になった金融系は上下激しい動きが予想されるので
超短期志向の方には注目してみる価値があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,870.56 +159.18(0.73%)
ドル・円
111.83 – 111.84 +0.74(0.66%)
ユーロ・円
126.18 – 126.22 +0.86(0.68%)
NYダウ(ドル)
26,143.05 -14.11(-0.05%)
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