2019年4月18日の東京株式市場は6営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比187円85銭(0.84%)安の2万2090円12銭で終えました。
上昇幅は限定的な範囲でありながら、連日で年初来高値を更新し続けています。
朝方は個人投資家の利益確定が先行してマイナスで推移しましたが、
好調な中国の経済指標、円安傾向が後押しして、
強い上昇トレンドを継続しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比3ドル12セント安の2万6449ドル54セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反落して
前営業日比4.145ポイント安の7996.080で取引を終えました。
決算の材料に沿って個別銘柄が物色され、
上下変動する方向感のない展開でした。
決算結果が市場予想を下回りIBMが大きく下落、
市場を圧迫しましたが、影響の度合いは40ドルほどで
ショックと言えるレベルまでは進みませんでした。
一方、アップルとクアルコムが特許紛争で和解、
市場から歓迎され、下げに歯止めをかけました。
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【日本市場の動向】
日本市場は投資家の強気が朝方続き、
寄り付き直後にプラスで推移する場面がありました。
前日まで5営業部続伸、連日で年初来高値を更新する動きを受けて、
利益確定の流れに変わりました。
連休が待ち構えていることから積極的に買いを入れる雰囲気にはならず、
利益確定を急ぐ流れが続き、下げ幅は200円を超える場面もありましたが、
引けにかけて小幅に下げ幅を縮小させながら取引を終えました。
「国民皆保険制度」が導入されれば
採算性の悪化が懸念されたヘルスケア部門が米国市場で軟調、
日本市場にもその影響が波及して医薬品分野に売りが膨らみました。
一方、自動車、ゴム製品などが好調で、
精密機器、パルプ・紙などが強く売られました。
商いは前日より減少、値下がりの方が9割に達しました。
東証1部の売買代金は2兆2288億円、
売買高は11億8826万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1907、
値上がりは192、変わらずは42でした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陰線を形成、
高値と安値を切り下げて、高値圏から調整入りのサインを出しました。
実体まで+2σの外に飛び出したスプラッシュは本日で終了しました。
前日は「利益確定に悩み始めるタイミングですが、
素直に日足が2σの中に入ってきたら利益を確定する戦略にしてください。」と解説、
そのままの動きになりました。
幅のある下落ですが、22,000円を固めるために
行くと思っていいでしょう。
22,000円か、その若干下で支えられ上に向かって
トレンド転換したら上昇トレンドは継続になります。
週末の明日は午前中まで荒い動きが予想されるので、
22,000円の支えを確認しに行くのがポイントになります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日は輸送用機器、ゴム製品に続き、鉱業業種の
3業種のみが上昇しました。
前日は「鉱業部門が停滞感から抜け出すサインを出したので、
短期的に注目、」と解説しましたが、早速1日だけで現れました。
アドバイスした通り、本日約定したものに関しては
明日にでも利益確定する勢いで、あくまでも短期で
利益を固める戦略で挑むのが望ましいです。
引けにかけて精密機器の売りが強くなったので、
半導体関連には警戒が必要です。
また、繊維製品、化学がついに下に向かってトレンド転換したので、
調整入りのサイン、継続して注目ですが、
変動性は高まったので、1日の値幅を取りに行く
デイトレードには向いていると言えます。
加えて、電気機器も過熱感が現れてから
調整入りの形をしましたので、
利益確定の注文を明日までしっかり入れておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,090.12 -187.85(-0.84%)
ドル・円
111.84 – 111.85 -0.17(-0.15%)
ユーロ・円
125.85 – 125.89 -0.90(-0.71%)
NYダウ(ドル)
26,449.54 -3.12(-0.01%)
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