2019年6月18日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比151円29銭(0.72%)安の2万0972円71銭で終えました。
FOMCの前に利下げへの期待を反映して米国市場が上昇、
日本市場は様子見の方が優勢になった他、円高を嫌気した売りが膨らみました。
21,000円の節目を割り込み、投資家心理が悪化していますが、
市場が暴走するほどのレベルではないので、落ち着いて観望するのが賢明な行動でしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【米国市場の動向】
米国市場は小幅反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発して、
前営業日比22ドル92セント(0.1%)高の2万6112ドル53セント、
ナスダック総合株価指数も小幅反発して
前営業日比48.365ポイント(0.6%)高の7845.024で取引を終えました。
期待と様子見がぶつかる格好でしたが、
期待感が小幅上回る流れでした。
FOMCを前にして、利下げへの期待感と
発言内容を見極めたいとの慎重な雰囲気が共存しました。
期待を反映して70ドル以上の上昇幅を見せる場面もありましたが、
米中の貿易摩擦など、不透明要因はまだ根強く残り
上値を縮小させながら取引を終えました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日本市場の動向】
日本市場は新たな買い材料は目立たず、
円高の影響で下げる動きになりました。
米国市場はFOMCへの期待で小幅の反発、
日本市場はその動きを反映しつつも、その結果を見極めたいとの雰囲気が強く
積極的な買いはみられませんでした。
円高傾向は見られましたが、暴落を誘うレベルではなく、
午後から先物への売りが増えたことを反映して
午後に入って下げ幅を拡大させた側面が大きいと言えます。
33業種すべて下落、中でも電気・ガス、鉱業、精密機器の下げが目立ちました。
その他、保険、証券など銀行以外の金融系にも下げが目立ちました。
商いは低調で本日も2兆円割れ、
東証1部の売買代金は概算で1兆7752億円、
売買高は10億2384万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1781、
値上がりは307、変わらずは55でした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ長い中陰線を形成しました。
前日の日足から高値と安値を切り下げて、
形でも下げになり、実体は25日線にまたがっています。
前日は「明日も上昇する場合は、
6/4からの安値切り上げが現れることになります。」と解説、
安値切り上げに失敗しています。
切り上げよりも、本日の安値を割り込んで下落すると
下げは加速、21,000円の節目を割って終わったのも
不気味さを増幅させる要因になっています。
まだ完全にくずれてはないので、21,000円と25日線が
支えになってくれるかさらに崩れるのかを明日確認しにいきます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「主要イベントの多い今週の状況を考えると
動きがすぐ安定するとは思えません」と解説、
その通りで21,000円の節目を割り込みました。
このタイミングで上がる業種は?と探す方が難しくて
むしろ「よく動いて短期の値幅を取りに行けるのは?」と聞くのが早いでしょう。
しかし、大概の個人投資家は短期の値幅を1日単位でとっていくような環境にないので、
前日の最後に説明した通り、新たなポジションを取るよりは
保持している銘柄の利益確定管理に重点を置くのがよいでしょう。
ただし、本日の下げで空売りで戦略的に取り組んでいる銘柄には
新たなエントリーチャンスが点灯しました。
戦略メルマガの解説を参照して考えてみてください。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【各市場の動き】
日経平均(円)
20,972.71 -151.29(-0.72%)
ドル・円
108.29 – 108.30 -0.27(-0.24%)
ユーロ・円
121.23 – 121.27 -0.50(-0.41%)
NYダウ(ドル)
26,112.53 +22.92(0.08%)
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。
http://www.tbladvisory.com/topics/