2019年7月5日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比43円93銭(0.2%)高の2万1746円38銭で終えました。
米国市場が休場で材料不足の中、商いは4日連続で2兆円を割り込む低調ぶり
上下大きく動きながらも本日の高値で引けました。
買いが強く入ることは見られませんでしたが、
高値で今週の取引を終えたことは雇用統計の結果に
期待する心理が反映されているでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は独立記念日のため、全市場が休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日までの動きを引き継ぎ、
様子見の相場が続きました。
米国市場が休みに入ったことで材料が不足する中、
午後から上昇した中国市場の流れを参考に
様子見の中での打診買いが入りました。
連続で海運業が上昇率1位、
続いて材料不足の中、資金が集まりやすい内需の小売業が上昇しました。
一方、今週に入って好調な動きが続いた電気・ガス業は
利益確定に押されました。
商いは4日連続で2兆円を割り込み、
東証1部の売買代金は概算で1兆5525億円、
売買高は9億3315万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1208、
値下がりは841、変わらずは100でした。
日経の日足は下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
終値では上昇したものの、変動幅が大きく
高値と安値は切り下げて、形では下げになる迷い相場でした。
今週の動きは結局、月曜日に大きく上昇、
その後はその日足を囲んでの動きに終始した持ち合いの相場でした。
それでも月曜日の大きな上昇があったことで
週足は先週から実体が上放れしたギャップ付きの陽線を形成しました。
ただ、この位置は週足上の一目均衡表で雲に当たり、
52週移動平均線にぶつかる位置でもあります。
来週は抵抗にあった形になることもあるので、
ポジションを持っている場合は落ち着いてみまもりましょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週は前半好調、後半に行くにつれて持ち合い、
全体をまとめると好調で終わったというまとめ方ができます。
気になる来週は?
来週は底が堅いが、神経質な動きが予想されます。
雇用統計の結果を受けて米国市場がどのように動くかがカギを握りますが、
市場予想に届かない場合は利下げに期待がかかり米国市場が好調、
ただし、日本市場は利下げによる円高リスクの顕在化により
軟調な動きという結果も予想されます。
ADPの雇用統計をみるとこのシナリオが有力と思われますが、
日本はまた国内要因で乱高下要因を持ちます。
内需、特に小売業の決算発表が予定されており、
10日のユニー・ファミマ、良品計画
11日のファーストリテイなどのビッグネームは
小売だけでなく、日本株全体への影響が予想されます。
しかし、日本株の割安感は残ったままなので
乱高下の中でも新たな仕込みは少しずつ入れる戦略で行くのがよいでしょう。
注目は安川電気の決算結果によって動きが活発になりそうな
部品、電気機器、精密機器を始め、
一回利益確定が出た電気・ガス業です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,746.38 +43.93(0.20%)
ドル・円
107.95 – 107.96 +0.15(0.13%)
ユーロ・円
121.65 – 121.69 +0.02(0.01%)
NYダウ(ドル)休場
26,966.00 +179.32(0.66%)
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