2019年7月24日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比88円69銭(0.41%)高の2万1709円57銭でした。
米中貿易摩擦関連でポジティブなニュースが
出たことで米国市場が上昇、日本市場はその流れを引き継ぎ
買いが先行してスタートしました。
上昇幅は限定的で、決算が出揃うのをみてから
積極的になりたい投資家心理で上値は限定的でしたが、
テクニカル的な節目を抜いてくることは明るいサインとして
考えてよいでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比177ドル29セント(0.7%)高の2万7349ドル19セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比47.266ポイント(0.6%)高の8251.403で取引を終えました。
米中貿易摩擦関連でポジティブなニュースが
出たことを反映して史上最高値まで
10ドルあまりまで迫ってきました。
本格化してきた決算では企業業績が
上方修正されることが相次ぎ、
投資家心理が改善したことに加えて、
長期金利が上昇、金融関連銘柄に買いが入ったことも
市場を押し上げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米中貿易摩擦問題に
ポジティブ材料が出て上昇した米国市場の流れを引き継ぎ、
上昇してスタートしました。
外部環境が改善したことを受け
輸出関連銘柄、特に自動車セクターに強い買いが入ると同時に
前日から注目するように解説した半導体関連にも
強い動きが見られました。
一方、資金が新たに入るよりは、
内需を売って外需を買うという動きだったので、
内需銘柄は売られて、不動産、医薬品などの
内需が弱く推移しました。
商いは4営業日続けて2兆円を下回りました。
東証1部の売買代金は概算で1兆8437億円、
売買高は9億9505万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1199、
値下がりは837、変わらずは114でした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日伝えた通り、 21700円が意識され、
始値で20円を上回ってスタートしましたが、
取引時間中には割り込み、終値でやっと超えて終わりました。
明日はこの高値を超えてくることで
抵抗を突破すると考えていいですが、
前日の高値を抜けて、実体レベルでギャップをあけながら
上昇したということだけでも
投資家心理の改善につながることです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「長らく苦しんだ半導体関連・素材関連には
これから仕込みを入れておくタイミングに来ていると言えます。
もちろん短期の利益確定は期待しない方がよいでしょう。」と
解説しましたが、短期の利益確定をしないというよりは
早速強い動きになってきたので、
利益確定を順次行いながら追い上げる戦略も考えられるような
状況になってきました。
商いがここまで低調だと上がるものも上がりませんね、のような
意見も頂いておりますが、
2018年、 2017年も途中で大きなトレンドを形成する前は
現在のような煮え切らない動きが続いた後、
突然増えてくるのが普通に見られます。
半導体と共に注目するように説明した
素材系にも決算の結果と共に
追い風が吹く可能性が高いので、
引き続き注目セクターとして
フォローし続けます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,709.57 +88.69(0.41%)
ドル・円
108.04 – 108.05 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
120.35 – 120.39 -0.64(-0.52%)
NY(ドル)
27,349.19 +177.29(0.65%)
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