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2019年7月29日の日経概況

2019年7月29日の東京株式市場は2営業日続落しました。
終値は前営業日比41円35銭(0.19%)安の2万1616円80銭でした。
実質GDPの結果を反映して米国市場が上昇しましたが、
日本市場は様子見と個別銘柄への物色が続き、
変動性の高い胃相場を形成しました。
来週のFOMC、雇用統計の発表以降、強い動きになることが予想される日経、
その前兆を今週中に見せられるか、注目されます。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比51ドル47セント(0.2%)高の2万7192ドル45セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比91.670ポイント(1.1%)高の8330.211で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数は2日ぶりに過去最高値を更新、
S&P500種株価指数も2日ぶりに過去最高値を更新するなど
好調な動きが続きました。

注目を集めた経済指標の4~6月期の実質GDP速報値が
前期比年率2.1%増で、小幅ではありますが
市場予想を上回ったことが好感され幅広い銘柄に買いが入りました。

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【日本市場の動向】

日本市場は大きな材料はなく、
個別銘柄を物色する動きが主導しました。
米国市場は市場予想を上回る実質GDPを背景に
幅広い銘柄に買いが広がりましたが、
日本は決算結果を素直に反映して、売りが進む相場になりました。

東エレク、キーエンスやなどの決算結果を反映して
半導体関連、精密機器関連などに売りが広がり、
140円近く下げる場面もみられましたが、
週後半のイベントに備えて、ポジションを一方に傾かせる動きは限定的で
下げ幅を縮小させながら本日の取引を終えました。

電機・ガス、水産、食料品などの内需系が買われ、
ゴム製品、電機機器、金属製品などの
素材系は調整が続きました。

商いは7営業日続けて2兆円を下回りました。
東証1部の売買代金は概算で1兆7443億円、
売買高は9億6264万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1091、
値上がりは952、変わらずは108でした。

日経の日足は長い下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
実体がほとんどなく、下げてはいますが、
戻り幅も結構あり、下げ止まりの様子を見せています。

安値がタッチしたのは200日線まで上に抜けてきた
25日線であり、21,500円割れの寸前だったので、
支えられやすいポイントでもありました。

支えにはなりましたが、高値と安値を切り下げる動きに変化はないので、
明日は21,500円を割らずに切り返してくれるかが
大事な確認ポイントになります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

筆者の本やセミナーを通じてテクニカル分析の経験を持っている方なら
ご自身のツールを設定して、
200,25,75移動平均線を日足の上に表示してみてください。
3つが綺麗に一箇所に集まっているのがみられます。
結構珍しい現象なので、自分の目で必ず確認してみてください。

「それがどうした?」という声も聞こえてきそうですが、
この3線が一箇所に集まるというのは市場が相当煮詰まってきて、
上か下に振れる前兆という解釈がなされます。

この現象が最後に現れたちょうど1年前の2018年7月20日付近では
1ヶ月に渡って煮詰まった後、上に離れていきました。
その前の2016年10月初旬も、例外なく上に離れています。

過去2回は上に離れたので、今回上、という小学生レベルの論理ではなく、
市場が下げにくいと分析した先週末の結果を反映して考えるなら、
今回も上に振れやすくなっているのではないでしょうか。

とりあえず今週は日本の結果が佳境を迎える他、FOMC,
週末の雇用統計など、注目イベントが盛り沢山、
変動しながらボックスの中で推移する様子見が続くと見られます。

先週末の分析が正しく実現されるとならば、
来週からの上昇に合わせた仕込み・物色期間になるのが今週の役割でしょう。
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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,658.15 -98.40(-0.45%)

ドル・円
  108.64 – 108.65 +0.59(0.54%)

ユーロ・円
  120.98 – 121.02 +0.75(0.62%)
NY(ドル)
  27,140.98 -128.99(-0.47%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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