2019年10月08日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比212円53銭(0.99%)高の2万1587円78銭でした。
週後半に開かれる米中貿易協議の結果を見極めたい心理で
様子見ムードが強かった米国市場が反落、
日本市場は円安と中国市場の上昇を材料に買いが広がりました。
為替相場や米国市場の動きだけでは読み取れない
今の相場を支えている力はなにか?その際の戦略は?
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比95ドル70セント(0.4%)安の2万6478ドル02セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比26.180ポイント(0.3%)安の7956.294で取引を終えました。
米国市場は週後半に開かれる米中貿易協議の結果を
見極めたい心理が継続して優勢、
方向感に乏しい様子見相場が続きました。
貿易協議に関連してネガティブ・ポジティブニュースが
交差する中、市場も神経質な反応を続けているので、
週後半までは一歩引いて観望する姿勢が必要です。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が方向感に欠ける展開になり、
方向性が定まらない中、
為替市場で進んだ円安傾向を材料に強く反発しました。
為替相場が107円半ばまで進むと同時に
連休明けの香港、中国市場が上昇することを確認すると
上げ幅を広げましたが、
午後に入ると材料不足で積極的な投資に欠ける展開になりました。
日本市場も貿易協議の先行きを重視しており、
その中での上昇というところに意味を置きたい動きでした。
中国市場の上昇を受け、前日売られていた
精密機器、金属製品などが買い戻され、
パルプ、繊維製品などの素材系も買いが入りました。
一方、保険、電気・ガス業、空運業の3業種が
33業種中唯一下げました。
商いは前日よりは活発になりましたが、
3営業日連続で2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9104億、
売買高は11億1328万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1711、
値下がりは372、変わらずは70銘柄でした。
日経の日足は上下短いヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
そのまま陽線になるギャップを開けながら、
トレンド転換もしてきました。
これで10/2と10/3の間にあいたギャップに侵入
明日も上昇していくと、ギャップを埋めることになり、
アイランドリバーサルを形成、
しばらく上昇を強めることになります。
前日、抵抗になるやすい価格帯として解説した
21,500円の節目は突破、
現在の位置で25日移動平均線にぶら下がっています。
明日はここまで上に抜けてくれるかが、確認ポイントです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末から前日にかけては
「中・小型銘柄が物色される動きが続くと見られ、
本日以降も中・小型銘柄の中で値動きの良いものを
物色するのが今週は有効に働くでしょう。」と解説しました。
本日の強い上昇の中でも特に目立ったのは
中型+0.94%、小型+1.31%と大型の+0.76%を
大きく上回っていることなので、
戦略的には正しいルートに乗っているのがわかります。
中・小型銘柄が物色されるのは個人投資家が積極的になってきたことを意味し、
信用評価損益率も8/29の-15.93%を底に、
9/26の-13.48%まで4週連続で改善傾向が見られます。
今週の統計は本日の夜、東証よりまとめられますが、
やはり改善するとみこまれ、個人投資家の動きは強まると思われるので、
明日まではこの戦略を続けます。
木曜以降は米中のイベントに備えての様子見と
積み上げてきた利益を確定する動きが出やすいので、
変動性の高まりに気をつけて、しっかり利益確定の注文を入れておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,587.78 +212.53(0.99%)
ドル・円
107.28 – 107.29 +0.44(0.41%)
ユーロ・円
117.78 – 117.82 +0.55(0.46%)
ユーロ・ドル
1.0979 – 1.0982 +0.0007(0.06%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,478.02 -95.70(-0.36%)
S&P500種
2,938.79 -13.22(-0.44%)
ナスダック
7,956.294 -26.180(-0.32%)
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