2019年12月17日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比113円77銭(0.47%)高の2万4066円12銭でした。
米国市場が3指標揃って史上最高値を更新、
日本市場はその流れを引き継ぐとともに、
中国の好調な経済指標を材料に24,000円をキープしました。
上値を抜けてきたことから、新たな動きになる可能性が高く、
割高とも見える価格帯での舵取りは難易度が高まります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続伸して、
前営業日比100ドル51セント(0.4%)高の2万8235ドル89セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比79.348ポイント(0.9%)高の8814.227で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は史上最高値を更新、
ナスダック総合株価指数、
22.65ポイント(0.7%)高の3191.45で取引を終えた
S&P500種株価指数はともに3営業日連続で
史上最高値を更新しました。
前日、合意に至ったと報じられた「1段階の合意」が
引き続き好感され、買いが続きましたが、
737MAXの生産中止が伝わったボーイングの下落が
市場の重荷になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は3指標が揃って史上最高値を更新した
米国市場の流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
138円高の2万4091円で寄り付き、日中の高値になりましたが、
上昇幅を大きく打ち消すような材料も存在せず、
小幅の陰線になりながらと取引を終えました。
米国市場の好調さに加えて、中国の経済指標が好調な結果になり、
香港・中国の市場が上昇するなど
24,0000円をキープさせるような要因で
高値圏を維持させる流れになりました。
ファストリ、富士通、アドバンテストなどの
大型・値傘銘柄に買いが入り、
精密機器、海運業など、前日は売られた景気敏感銘柄にも買いがはいりました。
一方、鉄鋼、ゴム製品、繊維などの素材系に利益確定の売りがでました。
商いは活況の目安となる2兆円を突破、
東証1部の売買代金は概算で2兆1718億円、
売買高は12億8990万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1499、
値下がりは546、変わらずは112銘柄でした。
日経の日足は長めの下ヒゲをもつ陰線を形成しました。
実体は前日の実体から上放れしているギャップを形成、
高値は切り上げ、安値も切り上げたので
形では上昇になりました。
心理的には24,000円をキープしたい気持ちが強いのがわかります。
安値で23,996円まで進むとすかさず買い支えが入り、
安値を切り上げ、強気が継続しました。
12/13の高年も上に抜けてきたので、
24,000円を下値支えとしてみる動きが出たと考えていいでしょう。
下げてきた場合でも24,000円、さらにはボリンジャーバンドの+2σで
止まるかが確認のポイントになります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
上昇の材料が少ないけど、下げる要因も見当たらない
本日の安値付近は24,000円を割ったものの
23,996円と、明らかに24,000円を意識した
買い支えが入っているのがわかります。
テクニカルの話をするなら
これで三角持ち合いの上放れで、
理論通りなら、ブレイクした方向、つまり上に向かう動きで
新たなステージに入った可能性が高いと言えます。
また大型の上昇率(0.59%)がリードする中、
小型(0.72%)が上回り、マザーズとジャスダックもしっかりという
状況は個人投資家が積極的になっているようにみえます。
この高値圏で普通は売りを先行する個人投資家でさえ
強気に回ったというのは相場が新たなステージに入るとの
見方を後押ししてくれるのではないでしょうか。
戦略は変更なしで、買いを中心として考え、
利益確定が出るまでは大型・主力銘柄に注目し続けます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,066.12 +113.77(0.47%)
ドル・円
109.58 – 109.59 +0.18(0.16%)
ユーロ・円
122.25 – 122.26 +0.32(0.26%)
ユーロ・ドル
1.1157 – 1.1160 +0.0012(0.10%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,235.89 +100.51(0.35%)
S&P500種
3,191.45 +22.65(0.71%)
ナスダック
8,814.227 +79.348(0.90%)
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