2020年1月16日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比16円55銭(0.07%)高の2万3933円13銭でした。
米中が合意文書へ署名したことで、米国市場が上昇、
29,000ドルを終値で突破しました。
日本市場は米国市場の流れを引き継ぎ買いが先行して寄り付きましたが、
目新しい材料はなく、方向感のない動きで1日を過ごしました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比90ドル55セント(0.3%)高の2万9030ドル22セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比7.366ポイント(0.1%)高の9258.695で取引を終えました。
米中両国が第1段階の合意文書に署名したことが好感され、
投資家心理が強気継続になり、
史上初の29,000ドルのせになりました。
好材料ではありますが、すでに予定されていたイベントであり、
現在は決算発表の方が注目されるタイミングなので、
上昇幅は限定的な範囲に収まりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は全般的に材料が不足する中で
材料の出た銘柄に買いが集中する流れに終始しました。
米国市場が好調な動きになった材料を引き継ぎ
上昇してスタートしました。
110円を挟んで推移する円安も追い風に
上昇幅を伸ばす場面がありましたが、
決算発表をひかえて、積極的な売買は見られませんでした。
医薬品を始め、食料品、小売業などの内需関連が盛り上がり、
石油・石炭製品もしっかり、
円安傾向を受けて自動車部門も物色されました。
商いは今年入って初めて2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9376億円、
売買高は10億3301万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は654、
値下がりは1406、変わらずは100でした。
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
高値では24,000円を目指しましたが、
材料不足で高値レベルでも上抜くことはできませんでした。
前日の変動幅に収まる持ち合いの形で、
高値か安値を更新することがなかったので、
上昇継続なのか、調整スタートなのかは
もう一日、様子をみてきから決めることになります。
前日伝えた通り、
ここから調整に入る場合は、
25日移動平均線が位置する23,693円、
それも下に抜けると先行スパン1が位置する
23,238円が支えになるかが確認のポイントになります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
上昇はしましたが、大きなマイナス材料がなく、
米国市場が29,000ドルを史上初突破したという割には
日経の動きは冴えないと言えるレベルです。
小売業の業績発表は一巡、
新たな材料がない中で、決算発表に備えて
ポジションを一方的に傾けるのが難しいという心理が読み取れます。
米中が第1段階の合意文書に署名したことは
間違いなくプラス材料ですが、ある程度は折込済みだったことから、
明日は週末という要因も加わり、
さらに動きづらいことも考えられます。
安値を割り込まずに、ポジティブな外部要因が維持されれば、
来週の決算発表を受けて、上に向かう可能性が高いでしょう。
本日と明日にかけて下落しますが、
ファンダメンタル的にしっかりしている銘柄の場合は
撤退ではなく、押し目買いのチャンスだと思うべきでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,933.13 +16.55(0.07%)
ドル・円
109.93 – 109.94 +0.03(0.02%)
ユーロ・円
122.55 – 122.55 +0.25(0.20%)
ユーロ・ドル
1.1146 – 1.1149 +0.0018(0.16%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,030.22 +90.55(0.31%)
S&P500種
3,289.29 +6.14(0.18%)
ナスダック
9,258.695 +7.366(0.07%)
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