2020年1月21日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比218円95銭(0.91%)安の2万3864円56銭でした。
中国で人から人への感染に対する可能性が報じられた
新型コロナウイルスによる肺炎関連ニュースで
午後から日本市場は下げ幅を拡大しました。
米国市場が休場で様子見が強かった分、参加者は少なく
暴落までいきませんでしたが、大型株への打撃が大きい分
追加下落への懸念も残っています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場はキング牧師誕生日のため、全市場が休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の休場で材料が少ない中、
中国からのニュースが下げ幅を拡大させる要因となりました。
朝方は小幅な動きに止まりましたが、
香港市場が安値を切り下げながら下落し始め、
中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、
初めて人から人への感染に対する可能性が出たことが
投資家心理を冷やしました。
下げ幅は午後から急激に拡大して、
戻りを試すものの小幅の反発で終わり、
節目の値段を守れず取引を終えました。
ファストリ、東京エレクトロン、ファナックなど
大型・値嵩株が崩れ、
決算発表をひかえている日本電産も値段を下げました。
一方、建設業、パルプ・紙業種は上昇、
電気・ガス業も上昇業種の一角に入りました。
変動幅に比べて商いは低調で、
東証1部の売買代金は概算で1兆6704億円、
売買高は9億1259万株と低調でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1041、
値上がりは1002、変わらずは116銘柄でした。
日経の日足は短い上下ヒゲをもつ陰線を形成しました。
終値で24,000円を割り込み、
支えになってくれると期待していた節目がくずれました。
2019年12月17日からの動きと似ていますが、
今回は下げ方がきつく、
明日も本日の安値を下抜きすると、下げが厳しくなる可能性があります。
変動性が高く、方向感のない動きが予想されていた
今週の動きから考えると、
明日早速24,000円を回復するような転換をすることも考えられますが、
逆に戻りを試し24,000円でぶつかって下がると
抵抗に変わることで下げが加速することも考えられます。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
中国から発生した感染関連のニュースは
中国関連銘柄およびインバウンド関連に多大な影響を与えました。
資生堂の動きをみるとよく現れています。
特に資生堂は中国でのビジネスが活発、
インバウンド関連としても分類され
両方に跨っている分、下げはより厳しくなりました。
今週末から春節を迎え、インバウンド授業が
盛り上がるタイミングで起きた分、
なおさら打撃は大きくなると懸念されましたが、
ここまでの下げが本当に必要なのかという疑問は残ります。
本日の米国市場が驚くような下落ではなければ
市場は早い時期に上昇トレンドに戻りますが、
大型銘柄が下げを主導していることは懸念事項です。
金曜日に向かって中国圏の市場はますます薄商いになるので、
本日の米国市場と明日の日本市場に注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,864.56 -218.95(-0.91%)
ドル・円
109.95 – 109.96 -0.17(-0.15%)
ユーロ・円
121.97 – 121.98 -0.20(-0.16%)
ユーロ・ドル
1.1093 – 1.1096 -0.0001(0.00%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,348.10 +50.46(0.17%)
S&P500種
3,329.62 +12.81(0.38%)
ナスダック
9,388.944 +31.813(0.33%)
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