2020年1月28日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比127円80銭(0.55%)安の2万3215円71銭でした。
新型肺炎の懸念がさらに広がり、米国市場は453ドルの下落となりました。
中国政府が春節の連休延長を決めたことで
中国関連、インバウンド関連銘柄を中心に売りが広がりましたが、
押し目を拾う買いも出て下げ渋りました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日続落して、
前営業日比453ドル93セント(1.6%)安の2万8535ドル80セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比175.602ポイント(1.9%)安の9139.310で取引を終えました。
新型肺炎の拡大が続くことが投資家心理を冷やしました。
世界的な株安が進行、
下げ幅は550ドルに達する場面もありましたが
小幅に戻して終わりました。
前日に引き続き観光・レジュー業種が売られ、
中国関連のキャタピラー、3Mなどが大きく下落しました。
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【日本市場の動向】
日本市場も世界的な株安の流れにのり、
下げ幅を200円以上に広げる場面がありました。
新型肺炎の拡大を受け、中国政府が春節の連休延長を決め、
中国関連銘柄に売りが出ました。
製造業の活動中止延長から機械を始め
海運、鉄鋼などの景気敏感銘柄が売られました。
直近の暴落から、短期のリバウンドを狙う
買いも入ることで朝安後は下げ幅を縮小させました。
商いは2営業日連続で2兆円を超え、
東証1部の売買代金は概算で2兆1940億円、
売買高は11億7125万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1335、
値上がりは735、変わらずは89銘柄でした。
日経の日足は上下ひげを持つ陽線を形成しました。
始値から75日線を割り込んでスタート、
陽線で戻してきましたが、75日線付近まで高値が進むと
抵抗に合う形で戻しました。
前日より雲入り、雲のしたに向かって本日は潜り、
23,000円と1/8の安値が視野に入ってきました。
前日は「75日線および1/8の安値を切り下げると
投資家心理はより悪化するので注意が必要です。
明日はまず下げ止まりを見せてくれるのか、確認です。」と解説、
75日線を割ったので、明日は1/8の安値を切り下げるかが
確認ポイントです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の戻りぶりは75日線にぶつかり止まったものの、
流石に下げすぎ、という心理が動き始めたことがみえました。
短期指向の個人投資家が買いを入れた様子なので、
戻りを試す動きが明日から見られるか、
超短期で終わってしまうのかは未知数ですが、
確かに売られ過ぎの動きではあります。
前日は「円高の進行、中国発の世界経済の影響が懸念されることから
インバウンド関連(小売が代表的、観光、レジュー関連ももちろん)、
中国関連(資生堂が代表的)の買い向かいは気をつけてください。」と解説、
本日の動きは上記に加えて、製造業の活動停止による影響が懸念され
機械などの分野まで広がりました。
特に米国でも中国関連、旅行関連などが打撃を受けているので
明確なリバウンドのサインが出ない限り、
安値を拾うとはしないのがよいでしょう。
注目されて上昇していた医薬品関連にも
割高感は出るタイミングなので
保持している場合は、利益確定の売り注文設定を忘れずに!
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,215.71 -127.80(-0.55%)
ドル・円
109.04 – 109.05 -0.01(0.00%)
ユーロ・円
120.14 – 120.15 -0.19(-0.15%)
ユーロ・ドル
1.1016 – 1.1019 -0.0018(-0.16%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,535.80 -453.93(-1.56%)
S&P500種
3,243.63 -51.84(-1.57%)
ナスダック
9,139.310 -175.602(-1.88%)
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