2020年2月5日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比234円97銭(1.02%)高の2万3319円56銭でした。
米国市場が大きく続伸、アジア市場、中国市場が安定することが
確認されると日本市場も300円の上昇幅まで進みました。
新型肺炎による景気への影響が懸念されることは根強く残っているため、
高値付近では売りが膨らみ、安値圏で引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続伸して、
前営業日比407ドル82セント高の2万8807ドル63セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に続伸して
前営業日比194.572ポイント(2.1%)高の9467.974で取引を終えました。
中国政府の景気対策が投資家の心理を改善させました。
前日も対策を発表しましたが、
さらなる景気刺激の期待がたかまるとの報道で買い安心感が広がりました。
テスラが連日で急進、また
サプライヤーの生産再開見通しが報道されたアップルが上昇するなど
ナスダック指数の上昇率がダウを上回りました。
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【日本市場の動向】
日本市場は外部環境の改善で幅のある上昇を続けました。
前日の米国市場が大きく上昇、
新型肺炎の拡大懸念で円高が進行していた
為替市場でドル・円が109円台と
円高が一服したことが確認されると
上昇幅が300円を超える場面もありました。
中国市場などアジア市場が落ち着きを見せましたが、
新型肺炎による景気への影響懸念は根強く、
上げ幅を伸ばすところまでは至りませんでした。
その他金融業以外の32業種が上昇、
保険業、鉱業、非鉄金属に強い買いが進みました。
医薬品は引き続き強気で、精密機器、銀行業が比較的に
上昇幅が限定的でした。
東証1部の売買代金は概算で2兆4412億円、
売買高は13億2970万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1581、
値下がりは493、変わらずは85でした。
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
上向きのギャップを開けながら上昇しましたが、
75日線を超え、基準線に近くと抵抗にあって戻しました。
終値で75日線を再び割りながらおわりましたが、
転換線では支えられた形になったので、
明日の動き次第で75日線を乗り越えたのか、
再び下落に転じるかが決まります。
ここから上昇する場合は抵抗になっている基準線を超え、
25日線と先行スパン1が重なっている部分を突破するかが
ポイントとなります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日も200円以上の上昇幅を見せながら、
力強い戻りを試しました。
後半にかけて安値圏で引けて、
テクニカル分析上では抵抗に会う位置で止まって終わったという点は
安心して喜ぶような状況ではないのがわかります。
上昇した業種をみても水産、保険、鉱業が上位3位、
脈略の見えない動きになっているのが実情です。
まとめて考えると、継続性を持つ
上昇トレンドへの復帰だと判断するのは時期尚早、
明日まで上げる場合は、金曜日に出る利益確定の動きに注意が必要です。
空売りのポジションは多くの銘柄が
利益確定のポイントに到達しているので、
しっかり利益を固めてから、
次の反転でさらに乗せられるかを確認。
決算発表結果よって大きく変動する動きが続くので、
買いはテクニカル分析のみに頼らず、
決算が終わり、しっかりした銘柄の中から選別する
慎重さが必要な時期です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,319.56 +234.97(1.02%)
ドル・円
109.69 – 109.70 +0.76(0.69%)
ユーロ・円
120.86 – 120.87 +0.50(0.41%)
ユーロ・ドル
1.1018 – 1.1021 -0.0031(-0.28%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,807.63 +407.82(1.43%)
S&P500種
3,297.59 +48.67(1.49%)
ナスダック
9,467.974 +194.572(2.09%)
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