2020年2月13日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比33円48銭(0.14%)安の2万3827円73銭でした。
米国市場が上昇したことを受け、日本市場にも節目を突破する
上昇が期待されましたが、朝方発表された新型肺炎関連の悪材料で
小幅の下落で終わりました。
明日も方向感は出にくい相場が予想される中、有効な投資戦略を含め
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇ました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比275ドル08セント(0.9%)高の2万9551ドル42セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比87.020ポイント(0.9%)高の9725.962で取引を終えました。
中国当局が発表する資料で
新型肺炎の新規の感染者数の増加幅が縮小したことが確認され、
中国関連銘柄を中心に買いが進みました。
投資家心理が改善したことを受け、
中国関連のみならず幅広い銘柄に買いが入ったことで、
ナスダック、S&P500は連日で史上最高値を更新しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場を上昇させた要因が
逆に働いきました。
中国当局が発表する新型肺炎の感染者数が
急増したと伝わり、投資家心理が悪化しました。
為替市場ではリスクを意識した円買いが進行、
円高に振れたことも下落の要因となりました。
また、前日は市場全体を盛り上げる役割となった
ソフトバンクが大幅な減益を発表して急落、
一つの銘柄で日経平均を63円押し下げました。
材料に比べると下げ幅は限定的で、
原油価格が安定したことを受け、
空運業、石油・石炭製品業種が上昇して
市場を支えました。
東証1部の売買代金は概算で2兆3771億円、
売買高は12億3541万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1190、
値上がりは878、変わらずは91銘柄でした。
日経の日足は小さい実体を持ち、上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
高値と安値は前日から切り上がって、
テクニカル分析上の形では上昇になりました。
2/6の陽線に包まれる流れは変わらず、
24,000円への挑戦を続ける中で本日は少し
休みを入れて、日柄調整を行う格好です。
2営業日前よりボリンジャーバンドは
上向きに変わっているので、
先高観が強いと見られますが、
24,000円の期待が高い分、抵抗も強いと思うのがよいでしょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場の上昇は24,000円台の回復を
期待させましたが、朝方の悪材料はその勢いを
眠らせてしまいました。
50円上昇まで進む場面もありましたが、
円高まで加わり、ソフトバンクの決算までのしかかると
勝ち目はなし、という感じで下落を余儀無くされました。
明日は週末を控えており、上昇の材料も不足することから
方向感は出にくいと予想されます。
なおさら、週明けの米国市場はワシントン誕生記念日で休場、
様子見ムードはより広がることでしょう。
その中でもプラス圏を維持して終わることなら
来週からは24,000円突破へ再び挑戦すると予想されます。
まとめると、明日も方向感はでにくい相場になることが
予想されるので、いらっとすることなく
ゆったりと構えて眺めましょう。
本日もマザーズのみが上昇して、
資金の流れは明確にマザーズに向かっていることです。
引き続きマザーズの物色に旨味がありそうです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,827.73 -33.48(-0.14%)
ドル・円
109.80 – 109.81 -0.07(-0.06%)
ユーロ・円
119.37 – 119.38 -0.53(-0.44%)
ユーロ・ドル
1.0870 – 1.0873 -0.0043(-0.39%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,551.42 +275.08(0.93%)
S&P500種
3,379.45 +21.70(0.64%)
ナスダック
9,725.962 +87.020(0.90%)
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