2020年2月25日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比781円33銭(3.34%)安の2万2605円41銭でした。
2019年10月以降、4ヶ月ぶりの安値を記録しました。
新型肺炎の拡散を受け米国市場が1,000ドルを超える暴落、
中国をはじめ、アジア市場も軟調な流れになったことを受け、
1,051円まで下げ幅を広げる場面がありました。
投資家心理が悪化しましたが、押し目買いも入ることで
下げ幅を縮小させながら引けました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は連休中、続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比1031ドル61セント(3.6%)安の2万7960ドル80セント、
ナスダック総合株価指数は3日続落して
前営業日比355.310ポイント(3.7%)安の9221.280で取引を終えました。
韓国で新たに数百人の感染者が発見されるなど
新型肺炎の懸念が広がり、
投資家心理がひえこました。
サプライチェーンへの打撃で供給が懸念される
半導体部門への売りが目立ちました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の1,000ドル超の
展開を受けて、大きく売りが先行、
寄り付き直後に1,051円まで押されました。
節目だと意識されて個人投資家の買いが
その後入ってくることで
下げ幅は縮小されましたが、
世界の株安が心理を抑えて、
戻りの幅は限定的でした。
日経の日足は下むけの大きなギャップをあけ、
下ヒゲをもつ大陰線を形成、
市場心理の悪化を明らかに示しました。
安値で200日線に近づくと一回止まり
戻りを試しましたが、戻りの幅は限定的、
昨年10月15日-16日であけたギャップを埋めてきました。
先週は「来週さらに下落する場合は、
2/18の安値を割り込んで、安値の切り下げまで
現れるかが確認のポイントとなります。」と解説、
2/3の安値まで一気に割りこんできました。
SQ関連の売買がないにもかかわらず
商いは3兆円を超え、
東証1部の売買代金は概算で3兆3101億円、
売買高は17億7802万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は2129、
値上がりは26、変わらずは5でした。
下げ目柄の数がと、全体の98.5%を占め、
全面安の展開を避けられませんでした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
久しぶりにみる暴落ぶりです。
1,000円を超える下げ幅は回避できましたが、
安心していい数字ではありません。
テクニカル分析上は下ヒゲが長く残っているので
戻りの可能性を予想する向きもありますが、
明日は自律反発を含みつつ
不安定な動きが続くと予想されます。
米国の暴落はその前まで最高値を更新してきたことで
一回調整に入るのが当然のような状況での1,000ドル下げですが、
日本は米国ほどの強さがなかったところで
さらに押されたという感じでしょう。
戻りを試してからは週後半にかけて
再び下げることも考えられるので、
買いは急いで入れる必要はなく、
空売りをまだ保持して場合は利益を伸ばしていくことにしましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,605.41 -781.33(-3.34%)
ドル・円
110.57 – 110.58 -1.16(-1.03%)
ユーロ・円
120.14 – 120.15 -0.47(-0.38%)
ユーロ・ドル
1.0865 – 1.0868 +0.0070(0.64%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,960.80 -1,031.61(-3.55%)
S&P500種
3,225.89 -111.86(-3.35%)
ナスダック
9,221.280 -355.310(-3.71%)
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