2020年3月5日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比229円06銭(1.09%)高の2万1329円12銭でした。
米国市場はバイデン氏の優勢が決まり、大幅に上昇、
日本市場はその流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしましたが、
高まる円高圧力など下げ要因も入り混じり、上値が思い展開になりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に上昇して、
前営業日比1173ドル45セント(4.5%)高の2万7090ドル86セント、
ナスダック総合株価指数も上昇して
前営業日比333.998ポイント(3.8%)高の9018.088で取引を終えました。
「スーパーチューズデー」の結果が影響しました。
バイデン氏が10州で勝利した結果を受け、
恩恵を受けると想定されるヘルスケア部門が買われ
市場をリードしました。
市場予想を上回る結果となった
ADPの2月全米雇用リポートも
投資家心理を改善させ、
最大上昇幅だった2日に迫る勢いで上昇しました。
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【日本市場の動向】
日本市場はバイデン氏の勝利で大きく上昇した
米国市場の流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
上げ幅を300円以上に広げる場面がありましたが、
まだ買い安心感までに繋がらず次第に
上値が重くなりました。
緊急利下げによる日米の金利差縮小が意識され、
為替市場では円高が進行、
107前半で推移することも上値を抑える要因となりました。
利下げの恩恵で強くあげていた不動産業界がおされ、
建設業も軟調、保険、銀行などの金融銘柄は
引き続き軟調な動きを続けました。
日経の日足は長い下ヒゲを持つ陰線を形成、
前日の終値から上離れしてスタート、
陰線ではありますがギャップを形成して強いを
動きになりました。
上向きのギャップを形成したと言う事は
投資家心理を改善するのにポジティブな材料ではありますが
まだ底を抜け出して強気で買っていっていいと言う場面ではありません。
早期に3/3の陰線を上抜くことで
最悪の時期は抜け出したとみることができるでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5255億円、
売買高は13億8384万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1115、
値下がりは943、変わらずは105銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場の大幅な下落に耐えた前日の動きが貢献し、
本日はギャップ明けの上昇となりました。
やはり気になるところは上値が思いということです。
主に海外の材料に依存していますが、
国内材料はこれという支えやリード役になるものがなく、
コロナウイルス関連のニュース一つでも
すぐ揺れてしまう脆い市場基盤です。
前日はカナダも4年8ヶ月ぶりとなる利下げを実施、
世界で利下げの圧力が強まりますが、
利下げの余地は「マイナス金利の深掘り」しか残されてない
日本にとっては円高は当分さけて通れない暗礁になりそうです。
これを踏まえると円高への耐久性が高いディフェンシブ系が
注目されますので、明日からの戦略に取り入れてみるのも良いでしょう。
明日は週末+雇用統計であるため、
方向感は出にくい相場ですが、むしろ相場が明るく盛り上がるなら
週明けからの相場に期待できるのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,329.12 +229.06(1.09%)
ドル・円
107.32 – 107.33 -0.20(-0.18%)
ユーロ・円
119.43 – 119.47 -0.55(-0.45%)
ユーロ・ドル
1.1128 – 1.1131 -0.0031(-0.27%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,090.86 +1,173.45(4.52%)
S&P500種
3,130.12 +126.75(4.22%)
ナスダック
9,018.088 +333.998(3.84%)
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