2020年3月25日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比1454円28銭（8.04%）高の1万9546円63銭でした。
前日は上昇率歴代9位、本日は歴代5位を記録しました。
米国市場が経済政策をめぐって与野党の合意が近づいたと
報じられたことを材料に最大の上昇幅を記録しました。
日本市場は実際の合意が伝わったことで上げ幅を拡大、
歴代5位の上昇幅で反応しました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は過去最大の上昇幅で反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して、
前営業日比2112ドル98セント（11.4%）高の2万0704ドル91セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に反発して
前営業日比557.18ポイント（8.1%）高の7417.86で取引を終えました。
前日は合意できなかった経済政策に対して、
近日中に合意に至るとの観測が広がったことで、
期待が先行して大きく買いがすすみました。
ECB、FRB、BOJなど主要国の中央銀行が
相次いで金融緩和を再開していることも
投資家心理を改善させ、過去最大の上昇幅を記録しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は外部環境の改善を受けて、
歴代5位の上昇幅で反応しました。
先日の米国市場は経済政策をめぐって与野党が合意に至る
可能性が報じられ大きく上昇しましたが、
日本のザラ場中に合意に至ったとのニュースが伝わり
上げ幅を確認させました。
33業種すべてが上昇、特に不動産、鉄鋼、海運業、
内需、輸出、景気敏感銘柄など
幅広い分野が買われました。
トヨタをはじめとする自動車業種、非鉄金属、ガラスなどの
素材系にも着実に買いがはいりました。
日経の日足は前日の日足とほとんど同じ形を形成しました。
上向きのキャップを形成してスタート、
上と下にヒゲを持たない丸坊主を形成しました。
形にしろギャップが連続していることにしろ、
底打ちになってリバウンドの買いが
続いているのが確実に見られています。
前日は「18,000円の抵抗を抜け出したと確認するためには、
明日も本日の高値を上に抜けて上昇する必要があります。」と解説、
その通りに上に抜けてきたので、
上昇トレンドへの復帰を試しています。
20,000円を超えるところでは、
下向きで下に向かっている25日移動平均線にぶつかります。
この抵抗まで突破すると上昇は早くなりますが、
20,000円の節目が抵抗になる可能性は強く残っています。
前日は8割の上昇でしたが、本日はほぼ全面高で
東証1部全体の約95%が上昇しました。
東証1部の売買代金は概算で3兆7364億円、
売買高は22億8028万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は2055、
値下がりは93、変わらずは20銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
26年2カ月ぶりの大きさで切り返してきた日本市場、
直近の3営業日だけで2993円の上げ幅で
18%の上昇率を記録しました。
チャートを見るだけでも、ローラーコースターに
乗っているような感覚に陥ります。
前日から開始をしたリバウンド買いですが、
もう一度調整がくるというのは先行きの予想の中に
入れておいてください。
直近の激しい下げで慌てた個人投資家が空売りを入れると、
今度は歴代何位の上昇、
慌てて買い戻すことで買いはむしろ加速してしまう、
このような行動も含まれているのが現在の相場です。
19,500円まで一気に戻してきましたが、
次の節目である20,000円、
期末の機関投資家の売りなどを考慮すると
今週末で一回利益確定の下げはくるでしょう。
リーマンショック時を振り返ると、
数ヶ月後に2番底を形成しています。
景気への影響が本格的に現れ始める時期です。
この2番底まで念頭に入れて長期的に持っていくか、
短期で利益を確定していくのか、
投資家は選択を責められています。
丸紅の決算見通しからわかるように、
資源関連銘柄には減益懸念が一層強いので警戒が必要です。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
19,546.63 ＋1,454.28(8.04%)
ドル・円
111.32 – 111.33 ＋0.80(0.72%)
ユーロ・円
120.40 – 120.44 ＋0.71(0.59%)
ユーロ・ドル
1.0815 – 1.0818 －0.0014(－0.12%)
NYダウ工業株30種（ドル）
20,704.91 ＋2,112.98(11.36%)
S&P500種
2,447.33 ＋209.93(9.38%)
ナスダック
7,417.857 ＋557.183(8.12%)
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