2020年3月26日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比882円03銭(4.51%)安い1万8664円60銭でした。
上昇率歴代9位、歴代5位と連続で記録を更新してきましたが、
ここにきて、足下を固める日柄調整に入りました。
米国市場が経済政策をめぐって与野党の合意で大幅に上昇しましたが、
日本では新型コロナの感染者増加を受けて、売りがすすみました。
米国市場との連動が切れてしまったかのように動く今、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比495ドル64セント(2.4%)高の2万1200ドル55セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比33.56ポイント(0.5%)安の7384.30で取引を終えました。
2兆ドル規模の経済対策が与野党の議会指導部で
合意に至ったことを好感して
大幅な上昇が続きました。
大きく売り込まれていたボーイングが大幅な上昇になるなど
上げ幅が1300ドルを超える場面もありましたが、
利益確定が出ることで、上昇幅を縮小させながらひけました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場と連動しない動きを続けました。
2兆ドルに及ぶ経済対策の合意で上昇した米国市場の
動きとは裏腹に、
東京都が週末の外出自粛を要請、
隣の県にも同様の要請が広がることが
契機への影響懸念を強めました。
3営業日で3000円近く上昇してきたことで、
利益確定が出やすいタイミングにあったこともあり、
下げ幅が1,000円を超える場面もありましたが、
日銀のETF買いへの期待から、下げ幅を縮小させながらひけました。
資源価格の下落で大幅な赤字を発表した丸紅が大きく下落、
ソフトバンク、ファーストリテイリングなどの値嵩株に
売りが広がりました。
日経の日足は下ヒゲをもつ陰線を形成しました。
先日の日足より高値を切り下げて、
安値はけり上げる持ち合いを形成しました。
日足全体が前日の日足に包まれているので、
直近の急速な上昇に対する警戒感
及び一回利益を確定していく動きだと見て差し支えないでしょう。
非常に変動性の高い相場なので
本日のような動きは想定の範囲内、
一回足元を固める動きは明日まで続いて、
再び来週から上を目指すかが確認ポイントです。
東証1部の売買代金は概算で3兆3049億円、
売買高は20億4967万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1226銘柄、
値上がりは897、変わらずは45銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
1日早く動き出したようでした。
前日の解説では「19,500円まで一気に戻してきましたが、
次の節目である20,000円、
期末の機関投資家の売りなどを考慮すると
今週末で一回利益確定の下げはくるでしょう。」と予想して、
金曜日の下げを警戒していましたが、
1日早い木曜日に早くも調整の売りがでました。
これだけの急ピッチで回復してきたので、
利益確定が出るのはもちろん、
戻りを待っていた「戻り待ち売り」も膨らむタイミングであった
ことを考えると、そこまで驚くような動きでもないでしょう。
現に、メルマガで底打ちの買いを入れていた線略銘柄は
あまり下がってないか、むしろ大きく上昇したものも
あるほどです。
また、「リーマンショック時を振り返ると、
数ヶ月後に2番底を形成しています。
景気への影響が本格的に現れ始める時期です。」とも解説しました。
数ヶ月ではなく、早速2番底を形成してもおかしくない状況なので、
それも想定に入れて、資源関連、原油関連銘柄の
短期空売りも考えて良いタイミングです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
18,664.60 -882.03(-4.51%)
ドル・円
110.51 – 110.52 -0.95(-0.85%)
ユーロ・円
120.56 – 120.60 +0.10(0.08%)
ユーロ・ドル
1.0906 – 1.0909 +0.0100(0.92%)
NYダウ工業株30種(ドル)
21,200.55 +495.64(2.39%)
S&P500種
2,475.56 +28.23(1.15%)
ナスダック
7,384.295 -33.562(-0.45%)
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