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2020年4月27日の日経概況

2020年4月27日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比521円22銭(2.71%)高の1万9783円22銭でした。
米国市場は原油市場が連日上昇、ギリアド・サイエンシズの治療薬が
米国では好材料となるなどで上昇、
日本市場は日銀の追加緩和を背景に上げ幅を広げました。
主要中央銀行のイベントが集中する今週、
織り込み済みとの見方が強い金融政策の追加緩和、
市場はどのように受け入れるかが注目されます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は上層して、
前営業日比260ドル01セント(1.1%)高の2万3775ドル27セント、
ナスダック総合株価指数も上昇して
前営業日比139.77ポイント(1.6%)高の8634.52で取引を終えました。

原油先物が一時9%上昇するなど、
連日の上昇で投資家心理が回復に向かいました。
前日、中国の臨床試験結果が失敗だったことが報じられた
ギリアド・サイエンシズの治療薬に対しても

米国の臨床試験の結果は早く出そうとの
報道が出たことが
市場の心理に上に向かせました。
しかし、先行き不透明感は払拭されず、
下げに転じる場面もあるなど、方向感の定まりにくい相場でした。
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【日本市場の動向】

日本市場は日銀の2回連続の金融緩和に反応して
買いが先行してスタート、
参加者が少ない中、買いが主導して大幅に上昇しました。

27日の金融政策決定会合で
国債購入額の上限を撤廃する政策を軸とする
金融緩和を実行、
市場は全面高の様子で反応しました。

海運、鉄鋼、電気機器などの
景気敏感セクターに買いが入り、
水産、食料品、陸運などは
相対的に上昇幅が緩やかでした。

日経の日足は短い上ひげをもつ陽線を形成しました。
4月22日に25日移動平均線に支えられてから、
二日間にわたって持ち合いになり、
上離れに挑戦する流れになりました

実体は離れたので上向きのギャップ開け、
上向きの三角持ち合いを形成しています。
先週は「そのまま下げてくると25日線に支えられるか、
支えられた後は20,000円に挑戦していくのか
確認ポイントになります」と解説、
25日線に戻る前に20,000円に挑戦していくことになりました。

これから上に行くと20,000円がもう一度
抵抗になることも考えられますので、
その流れになるということを念頭に入れて構えていきましょう。

東証1部の売買代金は概算で2兆113億円、
売買高は12億4740万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1752、
値下がりは369、変わらずは49銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は今週を「中央銀行祭り」と呼び、
主要中央銀行の金融政策に注目が集まると伝えました。
その1弾の日銀は大勢の市場関係者が予想した通りの
金融緩和作がでました。

これに比べるとFRBは次のカードがほとんど
残っていない状況だと言えます。
3月は金利ゼロ、無制限の量的緩和(QE)、
4月はジャンク債の(一部)買い入れまで、
これ以上のカードはある?というところまで深く入りました。

日本市場は大きく反応はしたものの、
市場ではある程度織り込み済みだと思われていたので、
実需要よりは先物主導の動きだと考えた方が良いでしょう

このまま20,000円を突破するか
注目が集まる中、
マザーズ指数が相変わらず強いことから、
個人の物色は続いているので、
巣ごもり関連銘柄、5G関連に引き続き注目したいと思います。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,783.22 +521.22(2.71%)
ドル・円
107.16 – 107.18 -0.53(-0.49%)
ユーロ・円
116.21 – 116.26 +0.55(0.47%)
ユーロ・ドル
1.0845 – 1.0847 +0.0105(0.97%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,775.27 +260.01(1.10%)
S&P500種
2,836.74 +38.94(1.39%)
ナスダック
8,634.520 +139.767(1.64%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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