2020年5月07日の東京株式市場は小幅に上昇しました。
終値は前営業日比55円42銭(0.28%)高の1万9674円77銭でした。
ADP雇用レポートを背景にダウが下落、
その流れを引き継ぎ売りが広がりましたが、
新型コロナウィルスの感染者数が減少傾向に入ったことが好感され、
プラス圏に浮上して終わりました。
小型・マザーズが物色される動きに変化はないので、
継続してポイントを当てます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は6日、下落と続伸のまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は下落して、
前営業日比218ドル45セント(0.9%)安の2万3664ドル64セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して
前営業日比45.27ポイント(0.5%)高の8854.39で取引を終えました。
エヌビディア、インテルなどの半導体関連銘柄が買われ、
アップルも物色されたことで
ナスダック市場は上昇を続けました。
ADPの4月の全米雇用リポートが
2002年以降で最大の下げとなる
前月比2023万人減少により市場心理が悪化しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は方向感の欠ける動きで
朝方は下げる場面もありましたが、
新型コロナウイルスの新規感染者数が
減少傾向に入ったとのデータを背景にプラスに転じて終わりました。
米国のADP雇用レポートを始め、
休み中の外部の経済指標は悪化傾向が鮮明で
あげるような要因はあまりなかったことから、
国内の材料でプラスを確保した格好です。
前日の米国市場で半導体関連銘柄に買いが入ったことで、
日本市場でも東京エレクトロン、アドバンテストなどの
半導体銘柄が買われました
一方、空運行、保険、陸運業が売り込まれました。
日経の日足は短い上下髭をもつ陽線を形成しました。
終値では上昇しましたが
形では前日の日足から高値と安値を切り下げて
下落になりました。
4月30日に20,000円を超えて、
持ち合いを脱出する動きを見せましたが、
翌日は早速20,000円の下に戻ってきて下げが続くことで
ダマシを形成しました。
確認ポイントは先週末から変えず、
「このまま下がると上向きになっている
25日線が支えになってトレンド転換するのかが
確認ポイントになります。」
東証1部の売買代金は概算で2兆2877億円、
売買高は13億5134万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1118銘柄、
値下がりは989、変わらずは64銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2日のみの今週がスタートしました。
早速明日には終わりですが、
先週末は「金曜日の8日には雇用統計の発表があり、
動きづらく、2日間の立ち合い日も様子見の相場で、
決算発表結果に揺れる週間になることが予想されます。」
と解説しました。
本日の動きは完全なる小型株を物色の日でした。
規模別でみると大型・中型が下落する中
小型の上昇のみで指数を引き上げる
かなり奇妙な相場模様でした。
それでもってマザーズ6.5%の大幅な上昇で、
当分は小型とマザーズの方を狙うという
線略が当たっているのがいいですが、
あまりの「流れなし」には少し戸惑いもあります。
明日までもその流れは変わりませんが、
早速利益確定が出る可能性は高いので、
売りの注文設定は忘れずに。
物色は回復色が鮮明になっている半導体銘柄を
明日の利益確定の後、中期的に狙うのもよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,674.77 +55.42(0.28%)
ドル・円
106.38 – 106.39 -0.55(-0.51%)
ユーロ・円
114.87 – 114.89 -2.38(-2.02%)
ユーロ・ドル
1.0797 – 1.0799 -0.0167(-1.52%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,664.64 -218.45(-0.91%)
S&P500種
2,848.42 -20.02(-0.69%)
ナスダック
8,854.388 +45.267(0.51%)
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