2020年5月13日の東京株式市場は2営業日続落しました。
終値は前営業日比99円43銭(0.49%)安の2万0267円05銭でした。
米国市場が大幅な下落、ナスダックも反落したことで、
日本市場は売りが先行してスタートしました。
下げ幅を拡大させる場面がありましたが、
国内の感染者数推移で期待が膨らみ、下げ幅を縮小させながら取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落と反落で、下落しました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続落して、
前営業日比457ドル21セント(1.9%)安の2万3764ドル78セント、
ナスダック総合株価指数は7営業日ぶりに反落して
前営業日比189.79ポイント(2.1%)安の9002.55で取引を終えました。
韓国と中国の例で見るように、
新型コロナウィルスの感染の第2波が懸念され、
景気敏感銘柄を中心に売りが進みました。
3月入ってから市場をリードしていたのは
ハイテクセンターで、
前日までナスダック指数は6連勝記録していましたが、
当日は利益確定に押されました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米中関係の悪化懸念が影響して
売りが先行してスタートしました。
新型コロナウィルスの責任問題で
米国が中国に報復を課すという懸念が出たことは
市場を押し下げました。
ただ、国内では緊急事態宣言が一部地域で
解除される見通しとなったことが好感され、
下げ幅を縮小させながら終わりました。
医薬品、精密機器が買われ、
水産、小売業、食料品などの
内需型にも買いが入りましたが、
空運、鉄鋼、自動車が売られました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
実体は前日から離れてキャップを開け
安値ではボリンジャーバンドの+1σまで進みました。
25日移動平均線に行く前に
ボリンジャーバンドで支えられたので
トレンドは継続して強いと言えます。
同時に安値は20,000円を割らないように認識しているので、
明日も下がる場合は2万円を支えとして
キープしてくれるかが確認ポイントです。
東証1部の売買代金は概算で2兆3290億円、
売買高は13億1925万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1103、
値上がりは975、変わらずは93銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は日本市場の強さが目立つ1日であったと
解説しましたが、本日の動きも
強さを見せつける1日でした。
前日同様、米国市場の下落で
売り先行のスタートは見えていて、
思った通りに崩れてスタートしましたが、
その後は一貫して戻す動き。
2万円をキープしたいという気持ちが明確に現れました。
利益確定がでるのは当然の流れですが、
むしろ今の続落はスッキリしない下げで、
次の上昇のためにはもうちょっとしっかり押してくれるのが
上げやすくなるでしょう。
日経の下げにもかかわらず、
ジャスダック、マザーズは上昇、
規模別では中型が上昇したことから、
資金は新興市場と小型に向かう動きから
中型にも流れ始めているのが分かります。
これで2万円を固めるのが確認できることで
大型にも波及する循環が見られるので、
いまのうちに決算発表が終わった大型に注目するのもよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,267.05 -99.43(-0.49%)
ドル・円
107.00 – 107.02 -0.55(-0.51%)
ユーロ・円
115.98 – 116.00 -0.34(-0.29%)
ユーロ・ドル
1.0839 – 1.0841 +0.0024(0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,764.78 -457.21(-1.88%)
S&P500種
2,870.12 -60.20(-2.05%)
ナスダック
9,002.551 -189.793(-2.06%)
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