2020年6月18日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比100円30銭(0.45%)安の2万2355円46銭でした。
前日の米国市場はインフラ 関連投資の期待と、
新型コロナウィルスの感染拡大が懸念され、
反落と続伸、まちまちな動きになりました。
日本市場は円高基調の進展で輸出関連業種に売りが広がりましたが、
押し目買いが入った結果、100円下げまで縮小して終わりました。
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【米国市場の動向】
米国市場は4営業日ぶりの反落と続伸と、まちまちでした。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比170ドル37セント(0.7%)安の2万6119ドル61セント、
ナスダック総合株価指数も4営業日続伸して
前営業日比14.66ポイント(0.2%)高の9910.53で取引を終えました。
国内のテキサス州で再び感染者数が拡大、
中国も北京市で集団感染が見つかるなど、
新型コロナウィルス関連の懸念が市場を抑えました。
ただし、前日の1兆ドル規模のインフラ投資計画発表が
引き続き投資家心理を支え、
下値は固く、上昇に転じる場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は新型コロナウィルスの感染者数が
拡大することを背景に米国市場が下げたことを引き継ぎ、
売りが先行してスタートしました。
中国の北京で再び感染が広がることで
航空会社が北京発着の航空便を減らしたと
伝わり、リスクが意識された結果、
為替市場では円が変われ、円高が進みました。
下げ幅は300円を超える場面もありましたが、
円高基調が落ちていたこと、
日銀によるETF買いの期待などが
下値を支えて下げ幅は100円台まで縮小され
本日の取引を終えました。
円高により輸出関連株が売られ、
空運業、石油も冴えない、
保険、銀行などの金融関連にも売りが広がりました。
日経の日足は前日と同じ形で下髭の方が長い短い実体の陰線、
陰の傘を形成しました。
実体はさらに強く、迷いが強いですが、
高値と安値は前日より切り下げたので、
明確な下げの形になりました。
6月16日の実体が大きく、
直近2日はこの日の変動幅の中に収まり、
持ち合いの流れが強まっていることを表しています。
明日は節目が意識されやすい形で、
すぐ下には22,000円が横たわり、
上向きの25日移動平均線が近づいてきています。
多くの投資家にこの価格帯が支えられて欲しいところなので、
逆に崩れると酒が速くなる可能性もあります。
それを考えると積極的な売買は考えにくく、
反発されることを確認したら動きは早くなるでしょう
様子見ムードが強く商いは2兆円割れ寸前まで進みました。
東証1部の売買代金は2兆90億円、
売買高は11億1122万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1164、
値上がりは890銘柄、変わらずは113銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
悩みがふかまる様子が見える相場でした。
300円の下げ幅から力強く戻していく
動きまではよかったですが、
プラス圏まで持ち上げて終えなかったことに
まだ不安は残っています。
目立つのはマザーズとジャスダックの強さで、
本日も上昇を続けました。
日経の規模別でみても、大型の下落率が大きく、
中型もマイナスの反面、
小型のみがプラスで終えており、資金は新興市場、
小型など個人が手を出しやすいところに継続して流れているのがわかります。
本日もIT関連が強い中、
シェアリングテクノロジー<3989>、
GATECH<3491>など、IT+AI+不動産分野が
浮上してきています。
引き続き物色していいですが、
土・日を前にした金曜日なので、
積極的な売買にはなりにくく、むしろ一回下げてくれると
来週はあげやすくなるでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,355.46 -100.30(-0.45%)
ドル・円
106.97 – 106.99 -0.37(-0.34%)
ユーロ・円
120.40 – 120.41 -0.52(-0.43%)
ユーロ・ドル
1.1254 – 1.1256 -0.0011(-0.09%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,119.61 -170.37(-0.64%)
S&P500種
3,113.49 -11.25(-0.36%)
ナスダック
9,910.532 +14.665(0.14%)
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