2020年6月25日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比274円53銭(1.22%)安の2万2259円79銭でした。
新型コロナウィルスの再拡大懸念で
米国市場が710ドルの下落、日本市場はその流れを引き継ぎ
売りが先行してスタートしました。
360円以上に下げ幅を拡大させた後は、押し目買いが入ることで
200円台の下げに戻して取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【米国市場の動向】
米国市場は大幅に下落しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに大幅に下落して、
前営業日比710ドル16セント(2.7%)安の2万5445ドル94セント、
ナスダック総合株価指数は9営業日ぶりに反落して
前営業日比222.20ポイント(2.2%)安の9909.17で取引を終えました。
経済活動を早期に再開した国内の一部地域で
新規感染者が過去最高を更新するなど、
新型コロナウィルスの懸念が
継続することで下げ幅を800ドル以上に広げる場面がありました。
経済活動の停滞が懸念され、
景気敏感銘柄を中心に売りが広がりました。
直近の勢いが強かったハイテク関連で
利益確定がでることで、
ナスダック総合株価指数の過去最高値更新はストップしました。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の動向】
日本市場は新型コロナウィルスの感染者数拡大で
大幅に下落した米国株の流れを引き継ぎ、
売りが先行してスタートしました。
下げ幅を360円以上に広げた後は、
テクニカル的に意識される25日移動平均線まで
安値が近づいたことを確認してから下げ渋り、
下げ幅を縮小しながら取引を終えました。
精密機器1業種のみが上昇する
全面安とも言える相場でしたが、
押し目を拾っていく買いが根強く、
下値は限定的でした。
一方、前日に引き続き空運業は売り込まれました。
日経の日足は前日とほぼ同じ形で、
実体のみが前日より少し膨らんだ
足長クロスの陰線を形成しました。
前日の終値より下放れしてスタート、
そのまま下がって実体レベルでのギャップを形成しました。
認識されると解説していた25日移動平均線まで
安値が進みましたが、下げ止まり、
戻して終わりました。
ここで支えられると25日移動平均線で支持される
上昇トレンドの動きが継続することになります。
一方、本日の安値を切り下げて下がる場合は
22,000円が、下げ止まりの確認ポイントとなるので、
市場には迷いが継続する流れになります。
東証1部の売買代金は2兆2608億円、
売買高は13億537万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1661、
値上がりは442、変わらずは64銘柄でした。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
テクニカル分析でも振れましたが、
安値で意識されたのは25日移動平均線、
700ドルを超える米国市場の下げから考えると、
このポイントで止まって
下げ幅を縮小しながら終わったと言うことは
むしろよく守ったと評価して良いことでしょう。
東京で感染者数が50人を超えたと言う速報が出るなど、
外部・内部共通の懸念材料は新型コロナウィルスの再拡大です。
それを見極めるためにも重要なのは今夜の米国市場の動きです。
軟調な動きを見せる米国先物の動きを反映して
本日の米国市場も大きな下落を記録する場合は、
日本市場も支えになると意識される価格を下回り、
厳しい動きが出る可能性もあります
商いがなかなか増えないのも、
このような情勢を見極めたいという投資家の様子見姿勢が反映された結果でしょう。
ただ、米国市場が落ち着いた動きを見せた場合は、
強く押された景気敏感株に短期的な買いが入ることも予想されます。
短期のトレンド転換狙いなら、注目していいでしょう。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【各市場の動き】
日経平均(円)
22,259.79 -274.53(-1.22%)
ドル・円
107.15 – 107.16 +0.56(0.52%)
ユーロ・円
120.40 – 120.42 -0.03(-0.02%)
ユーロ・ドル
1.1236 – 1.1238 -0.0061(-0.53%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,445.94 -710.16(-2.71%)
S&P500種
3,050.33 -80.96(-2.58%)
ナスダック
9,909.166 -222.203(-2.19%)
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。
http://www.tbladvisory.com/topics/