2020年6月2日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比263円22銭(1.19%)高の2万2325円61銭でした。
米国市場は小幅の上昇、日本市場は米国市場の流れを引き継ぐとともに、
売りポジションの買い戻しも入って、上昇幅を広げました。
過熱感が意識されながらも上昇の勢いがましている相場、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続伸となり、上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比91ドル91セント(0.4%)高の2万5475ドル02セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比62.18ポイント(0.7%)高の9552.05で取引を終えました。
朝方は懸念材料の拡大で下げる場面がめだちました。
国内要因では白人警官による黒人殺害事件への
抗議デモが全米に拡大したこと。
対外的には米中関係の悪化懸念が市場を押さえつけました。
下げが一服した後はISM指数が材料になりました。
4月より改善した結果が確認され、
景気回復への期待が高まりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の上昇を受けて、
買いが先行してスタートしました。
ISM指数が4ヶ月ぶりに改善したことを受け、
3カ月ぶりの高値水準を記録、
22,000円台を固める動きで取引を終えました。
前日も伝えた通り、ショートのポジションを持っている
投資家からの買い戻しも入ってきて
午後は一段高となりました。
医薬品に売りが続き、空運業も売りに押され、
下落した2業種となりました。
株式市場の上昇に伴い証券、商品先物取引業が上昇率1位を継続、
その他金融行も買われ、機械、鉄鋼などの景気敏感銘柄も物色されました。
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げて、
形での上昇が継続すると同時に
ボリンジャーバンドの+2σを飛び出して
スプラッシュが続いています。
節目として意識される22,000円を、
終値で超えて終わりました。
高値では達成感から売りが出て、
短いヒゲを残しましたが、
大きく戻すことなく終わり、明日への希望を残す流れになりました。
前日は「ここからさらに上昇するなら
むしろ上昇は継続すると判断できます。」と解説、
そのままの動きなので、
あまり心配することはなく、継続保持、
毎日利益確定の注文を入れ替えるだけでよいでしょう。
東証1部の売買代金は2兆4090億円、
売買高は13億3573万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1716銘柄、
値下がりは391、変わらずは62銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
諸外国と比較して日本市場の強さが目立ちます。
米国市場も回復基調が強いですが、
直近になると節目の25,000ドルを超えてから
上昇の勢いが一服しています。
“ここまで上昇してきたので買われすぎでしょう”、
“もうそろそろ売るべきでしょうか”などの質問が多いですが、
トレンドが強い時は強い方についていて下さい。
トレンドが発生して利益が増えてくると、
早く確定して自分のお金にしたいと思うのが人間の本能です。
しかし、利益を伸ばすときは
その本能を我慢して持ち続けることが必要です。
「上がっても下がっても人間は売れない、
投資は売る方が難しい」
これはいつの時代でも正しい言葉です。
空売りにしても利益確定が出て
トレンドが調整に入ることを確認してからでも全然遅くありません。
まずは持っている銘柄の利益を伸ばすところに集中しましょう。
1回利益確定が出ると、中・小型及び新興市場が
再び物色されますので、
押し目を作りにいっている銘柄に関しては
今から注目しておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,325.61 +263.22(1.19%)
ドル・円
107.75 – 107.76 +0.23(0.21%)
ユーロ・円
120.21 – 120.23 +0.34(0.28%)
ユーロ・ドル
1.1155 – 1.1157 +0.0007(0.06%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,475.02 +91.91(0.36%)
S&P500種
3,055.73 +11.42(0.37%)
ナスダック
9,552.049 +62.176(0.65%)
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