2020年6月30日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比293円10銭(1.33%)高の2万2288円14銭でした。
市場予想を上回る結果が続く経済指標の結果を受けて、
米国市場が大きく反発、日本市場もその流れを引き継ぎました。
ADP雇用統計、ISM指数など重要な経済指標が
発表予定で、日本市場も影響を受けやすい敏感な雰囲気なので
結果に注目すると同時に米国市場の反応もチェックしたいところです。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比580ドル25セント(2.3%)高の2万5595ドル80セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比116.93ポイント(1.2%)高の9874.15で取引を終えました。
先週末大きく下落して
5月26日以来、1カ月ぶりの安値を形成した動きへの反動、
市場予想を上回る結果が続く
経済指標を受けて、投資家心理が改善しました。
運航停止中の小型機737MAXの試験飛行が
今週にでも始まると報じられたボーイング株が
大きく上昇したことも指数を押し上げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日の大きな下落に対する
自律反発が出るタイミングであったことに加えて、
米国市場が大幅に反発したこともあり、
買いが先行してスタートしました。
午後に入って450円まで上げ幅を拡大しましたが、
明確な上昇要因が見当たらない中、
積極的に買い上げる動きは乏しく、
上昇幅を縮小しながら本日の取引を終えました。
鉄鋼、空運業、海運など、
直近の押しが強かった景気敏感業種に買いが入り、
非鉄金属、化学などの素材系もしっかり、
一方、医薬品、倉庫、小売などの
内需系には利益確定の売りがでました。
日経の日足は上ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日より高値と安値を切り上げたので形でも上昇です。
高値を作りに行く時は25日移動平均線を越えましたが、
引けにかけては再び割り込んで終りました。
形では2日だけでトレンド転換したように見えますが、
明日も本日の高値を上に抜けて、
実体で25日移動平均線を越えてこないと
抜けたとは言えない、つまり、25日移動平均線が
抵抗として働くことになります。
東証1部の売買代金は2兆2425億円、
売買高は12億4084万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1093、
値下がりは991、変わらずは85銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週はニュース一つで一喜一憂する
動きになるとの予想通りに動いていますが、
変調が見られるのはマザーズ。
日経225が下値硬く推移する間に
高値圏から4日続落、
節目となる1,000を下回ってから戻し、
25日移動平均線の上で支えられていますが、
ここが崩れると一気に調整が進む可能性もあります。
経済指標によって米国株が物色されましたが、
明日からはさらに主要な経済指標の発表が相次ぎます。
6月のISM製造業景況感指数、
6月のADP全米雇用リポート、
景気動向を探る上で欠かせない指標である以上、
その結果が注目されます。
マザーズ市場の変調からみられるように
一本調子で上がってきたものは調整入りが鮮明になる可能性があるので、
意地を貼らずに、利益確定をする時はしっかりとっておきましょう。
注目する業種は先週から伝えている通り、
現在の状況に合わせたクラウド、
DX関連ということで変更はありません。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,288.14 +293.10(1.33%)
ドル・円
107.75 – 107.76 +0.56(0.52%)
ユーロ・円
120.72 – 120.74 +0.20(0.16%)
ユーロ・ドル
1.1202 – 1.1204 -0.0041(-0.36%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,595.80 +580.25(2.31%)
S&P500種
3,053.24 +44.19(1.46%)
ナスダック
9,874.153 +116.934(1.19%)
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