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2020年7月8日の日経概況

2020年7月8日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比176円04銭(0.78%)安の2万2438円65銭でした。
前日の米国市場は新型コロナウィルスの感染者数拡大によって
経済活動が再び制限されるとの懸念を反映して幅のある下げを記録しました。
日本市場はその流れを引き継ぎ売りが先行してスタート、
ハイテク関連の銘柄が物色されてプラス圏に浮上する場面もありましたが、
上昇を保つほどの強力な材料にはなれず、マイナス圏に沈んで取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は連休明けで反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比396ドル85セント(1.5%)安の2万5890ドル18セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落して
前営業日比89.76ポイント(0.9%)安の1万0343.89で取引を終えました。

新型コロナウィルスの感染者が数拡大する勢いが増し、
投資家心理を悪化させました。
テキサス州を始めとする
早期に経済活動を再開した一部地域では

再び制限を加えることで景気敏感株、
空運業などが売られました。
ここまでの市場を牽引してきたハイテク、
IT関連銘柄にも利益確定の売りが出ました。
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【日本市場の動向】

日本市場は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
下落した米国市場の流れを引き継ぎ、
売りが先行してスタートしました。

IT関連に利益確定の売りが出た英国市場とは反対に
日本市場ではハイテク関連が買われることで
上昇に転じる場面もありましたが、
プラス圏を維持することができず、下落で取引を終えました。

33業種すべてが下落する中、
特に保険、銀行、その他金融業など金融関連、
精密機器、ゴム、化学などの景気敏感セクターへの
売りも幅広く出ました。

日経の日足は長い上ヒゲを持つ短陰線で、
「上陰陰線」を形成しました。
上ヒゲが長いので、1回上げたが
上値を抑えられて下への圧力が強い形として解釈されます。

前日までは25日移動平均線の上で推移していましたが、
始値でいきなり割ってスタート、
高値では越えて行く動きも見られました。

終値では再び割り込んで終りましたので
明日以降も抵抗として働く可能性があります。

7月6日の大きな上昇で
直近の持ち合いを上離れする期待が持たれましたが、
本日の動きでボックスランドの中に戻ったことになります。
しばらく持ちあっても不思議ではない流れなので覚えておきましょう。

商いは低調でありながら2兆円を維持、
東証1部の売買代金はで2兆1599億円、
売買高は11億5596万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1686、
値上がりは420銘柄、変わらずは65銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

「全業種が下げる全面安の中、前日取り上げた
ライト工業<1926>だけは上げています。操作しているのではないですね」
内容は編集していますが、こんな趣旨のメールが読者から届いたりしています。

そんな情報操作で市場を動かせるほどの影響力は持っていませんし、
例えそんな影響力があると言っても、
逆にそんなちっぽけなこともしません。
(どうせやるならもっと大きいことをやるでしょう。)

話はそれましたが、2日に渡って続落、
特に金融関連業種には厳しい動きが見られました。
下値が固い展開が予想されるとは伝えましたが、
6/16からをボックストレンドのスタートとすると、
調整幅は22,000円までと、それなりに幅があります。

短期と決め込んでの空売り、その後のトレンド転換で本命買い
という線略もありですが、
その本命も横ばいになったボリンジャーバンドの
+2σが当分の利益があって目標になりそうです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,438.65 -176.04(-0.78%)
ドル・円
107.57 – 107.58 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
121.24 – 121.25 -0.22(-0.18%)
ユーロ・ドル
1.1269 – 1.1271 -0.0016(-0.14%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,890.18 -396.85(-1.50%)
S&P500種
3,145.32 -34.40(-1.08%)
ナスダック
10,343.889 -89.761(-0.86%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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