2020年7月13日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比493円93銭(2.22%)高の2万2784円74銭でした。
米国市場は新型コロナウイルスの治療薬への期待から上昇、
日本市場もその流れを引き継ぎ、幅のある上昇を記録しました。
テクニカル的にも持ち合いの上辺まで接近、
上昇トレンドへの転換が期待される中、週後半の波乱要因には注意です。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比369ドル21セント(1.4%)高の2万6075ドル30セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して
前営業日比69.69ポイント(0.7%)高の1万0617.44で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は3日連続で
最高値を更新しました。
ダウは変動性の高い動きを見せました。
朝方はコロナの新規感染者数が6万人を超え、
過去最多になったことを懸念して小幅安で推移しましたが、
「レムデシビル」が重症患者の死亡率を62%低下させたとの
発表があるなど、治療薬への期待が市場を逆転させました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が週末に上昇したことを受け、
買いが先行してスタートしました。
新型コロナの治療薬に対する期待で投資家心理が改善
鉄鋼、自動車、空運業などの
景気敏感業種を中心に買いが進みました。
米国の感染者数が過去最大の数字を記録しましたが、
死者数の伸びが緩やかになったことが好感される
前代未聞の要因で市場は上昇、
33業種すべてがプラスで引けました。
日経の日足は短い下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
実体が前日の終値から上放れしてそのまま上昇、
上向きのギャップを形成しました。
高値では6/23, 7/6,7/7の高値に並んできたので、
直近の持ち合いを上に抜ける準備をしてきました。
ここを上に抜けると、抑えられていた
エネルギーが上に向かうので、動きが活発になります。
再び下落して持ち合いの中に戻ると上値抜きで3回目の失敗、
明日の動きが注目されます。
東証1部の売買代金はで2兆1386億円、
売買高は12億1591万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は2032、
値下がりは126、変わらずは13銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2019年基準で米国の人口は3.2億人
1.2億人の日本、単純に3倍だと考えて、
7月12日の国内感染者は389人、
3倍しても1,200人に満たないはずですが。
何をどう頑張れば6万1,000人が感染できるか
不思議な国だと思いつつ、
ナスダックの動きをみると尚更不思議な現象。
感染者数が違いすぎるからこそ
デジタル関連の業種が物色された結果だと思いますが、
どうもぬぐいきれないこの違和感。
沖縄では米軍の間でクラスタ発生、
それをずっと隠していましたが、
限界にきて感染者数だけを公表。
しかし、感染経路など肝心な情報は何一つ出ていませんので、
市中感染の可能性も考えられます。
国内リスク要因として注意するのが良さそうです。
日本市場も引き続き、IT、ハイテク関連に注目するとともに、
ハイテク関連を支える半導体関連に注目する必要があります。
ただし、先週末の予告通り、
14日以降にイベント・経済指標の
発表が集中しているので、後半の変動性に気をつける必要があるでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,784.74 +493.93(2.22%)
ドル・円
107.03 – 107.05 +0.19(0.17%)
ユーロ・円
121.09 – 121.14 +0.58(0.48%)
ユーロ・ドル
1.1312 – 1.1316 +0.0033(0.29%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,075.30 +369.21(1.43%)
S&P500種
3,185.04 +32.99(1.04%)
ナスダック
10,617.443 +69.693(0.66%)
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