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2020年7月14日の日経概況

2020年7月14日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比197円73銭(0.87%)安の2万2587円01銭でした。
米国市場は朝方買いが先行したあと、一部地域で
新型コロナウイルスの感染者数拡大による経済活動制限の動きが出たことを受け、
上昇幅を縮小させながら終わりました。
日本市場は前日の大きな上昇に加えて、米中関係の悪化懸念を
背景に売りが進みました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸と反落のまちまちな動きを形成しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続伸して、
前営業日比10ドル50セント高の2万6085ドル80セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して
前営業日比226.60ポイント(2.1%)安の1万0390.84で取引を終えました。

朝方は開発中のワクチンへの期待から
買いが先行、
563ドルの上昇幅まで進みました。

午後に入って、感染が拡大している一部地域で
経済活動の制限を再び開始するとの報告が出たことで
投資家心理が悪化、上昇幅を縮小しながら引けました。
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【日本市場の動向】

日本市場は前日の大幅の上昇から来る
利益確定の売りや、米国市場のまちまちな動きで
上昇要因を見つけられず、売りが先行してスタートしました。

南シナ海における中国側の認識は
完全に違法だとの米国の批判で、
米中関係の悪化懸念で投資家心理が悪化したのも
下押し要因となりました。

そもそも週後半にイベントが集中してるため
様子見の雰囲気が強く、
積極的な売買は見られませんでした。

保険、証券、銀行などの金融業が頑張って上昇、
不動産、建設などの内需も物色されました。
一方、空運業、陸運業、サービス業が大きく下げました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から高値と安値を切り下げて
テクニカルの形上でも下げになりました。

前日の上昇で期待が先行した
持ち合い側からの上離れは
再びできなかったことになります。

それでも、強く押された動きではないので、
下値は固く、ここから切り返しても
上抜けになる期待はまだ持っていていいでしょう。

商いは2兆円を割り込む低調さ、
東証1部の売買代金はで1兆9778億円、
売買高は10億9642万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1263、
値上がりは814、変わらずは94でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は感染者数の増加推移からして
米国市場の強さは不思議な現象にも映る
可能性があることに触れました。

それでもコロナ相場に耐性を持つ
IT、ハイテク関連、半導体関連に注目する
必要があることは間違いなく、
調整に入る気配となったナスダックは
次のチャンスを準備すると考えてよいでしょう。

今夜から注目のイベントがスタートします。
米中関係の悪化で一時的に円高に振れましたが、
夕方からは再び円安に、

この流れに加えて、今夜から出て来る
シティグループ、JPモルガンチェースなど
金融大手の決算動向が注目されます。

大きく下げる動きにならない場合は、
再び上昇モードに切り替わるチャンスも残されています。
その際は、半導体関連に注目が集まるので、
注意してフォローしていきましょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,587.01 -197.73(-0.87%)
ドル・円
107.36 – 107.37 +0.38(0.35%)
ユーロ・円
121.91 – 121.92 +0.83(0.68%)
ユーロ・ドル
1.1353 – 1.1355 +0.0035(0.30%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,085.80 +10.50(0.04%)
S&P500種
3,155.22 -29.82(-0.93%)
ナスダック
10,390.843 -226.600(-2.13%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

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