2020年8月14日の東京株式市場は小幅に4営業日続伸しました。
終値は前営業日比39円75銭(0.17%)高の2万3289円36銭でした。
高値警戒感から米国市場はまちまちな動きになり、
日本市場も方向感の定まらない動きで今週の取引を終えました。
週間では1,000円に迫る上昇を記録、6ヶ月ぶりの高い水準まで進み、
投資家心理はリスクオンに傾きました。
堅調な動きが予想される来週の予想も含めて
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅の反落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比80ドル12セント(0.3%)安の2万7896ドル72セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して
前営業日比30.27ポイント(0.3%)高の1万1042.50で取引を終えました。
前日までの上昇でダウ指数は半年ぶりの高値を記録、
過熱感への警戒から利益確定の売りが出ました。
下げ幅は200ドルに迫る場面もありましたが、
投資家心理が大きく悪化したわけではなく、
利益を固める動きだったことから
下げ幅は限定的な範囲に止まりました。
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【日本市場の動向】
日本市場はまちまちな動きになった
米国市場の影響で方向感の出ない動きでした。
前日までの上昇で半年ぶりの高値を記録したのは
米国市場同様、高値警戒感から利益確定の売りが出やすい
タイミングでもありました。
25円66銭(0.11%)高の2万3275円27銭で前場を終えた日経は
午後に入っても明確な方向性を示さず、
前日の終値を挟んでの動きに終始して
小幅の動きで取引を終えました。
前日に続き医薬品、精密機器、電気機器が強く
食料品、小売業など内需系の一角にも買いが入りました。
一方、前日の線略で「自動車・輸送用機器は直近の戻しで
過熱感が進んでいるので、
新規の買いは見送るのが無難です。」と
解説した輸送用機器が下落率3位、
不動産、鉱業に続きました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成、
高値と安値は前日より切り上げたので、
形では上昇を記録しました。
実体がボリンジャーバンドの+2σの外に位置する
スプラッシュを形成、
下落はしたものの、まだ強気が残り
来週への期待を持たせました。
週末の終値では下落でしたが、
週足ではしっかり陽線を形成、
6/12の高値を抜けてきました。
来週も今週の高円を超えてくると強い
上昇トレンドが中期的に継続することになるので、
来週の動向が期待されます。
東証1部の売買代金はで2兆270億円、
売買高は10億5553万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は818、
値下がりは1276、変わらずは79銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は例年と違ってお盆休みの今週でも
盛り上がる可能性が高いと解説しました。
ほぼ予想通りの動きで、週間ベースで1,000台まで行きませんでしたが、
959円高で4.3%高を記録した活況相場でした。
来週は今週の動きに基づいた強気が続き
堅調な動きになることが予想されます。
例年なら閑散相場になるはずだったこの時期に
米国市場の好調と円安基調を背景に
大幅な上昇になったこと、
そしてその材料が弱まってないことが最初の根拠です。
強気になるという次の根拠はテクニカル分析上の要因で、
上値抵抗線になるポイント2つを
一気に上に抜けたこと、
6月の高年付近だった一つのポイントに溜まっていた
戻り待ちの売りも一気に突破したことです。
この場合、壁になったところは支えに変わり、
調整に入るときの下値目処線になります。
つまり、調整を挟みながらも下値は限定的で、
上値を追う展開が予想されます。
世界の流れは「アフターコロナ」に変わりつつあることから、
中期的な目線ではコロナ相場の中で大きく抑えられた銘柄の
リバウンド狙う物色を勧めていいタイミングです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,289.36 +39.75(0.17%)
ドル・円
106.76 – 106.78 +0.13(0.12%)
ユーロ・円
126.07 – 126.08 -0.04(-0.03%)
ユーロ・ドル
1.1806 – 1.1808 -0.0021(-0.17%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,896.72 -80.12(-0.28%)
S&P500種
3,373.43 -6.92(-0.20%)
ナスダック
11,042.504 +30.265(0.27%)
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