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2020年8月24日の日経概況

2020年8月24日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比65円21銭(0.28%)高の2万2985円51銭でした。
過去最大の伸び率など堅調な結果が発表された
経済指標を材料に米国市場は続伸、ハイテク銘柄が継続して物色されました。
日本市場は米国市場の株高はありましたが、
強力な上昇材料にはならず、7円安でスタート、
プラスで引けることで底固さを示しました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸ました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比190ドル60セント(0.7%)高の2万7930ドル33セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比46.85ポイント(0.4%)高の1万1311.80で取引を終えました。

7月の中古住宅販売件数が過去最大の伸び率、
8月のPMI総合指数が高い水準を記録したとの
発表が市場を押し上げました。

時価総額2兆円を突破したばかりのアップルは
連日で最高値を更新する上昇、
ハイテク関連に資金が集中することで
米国市場の好調さは続きました。

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【日本市場の動向】

日本市場は方向性に欠ける動きが続きました。
終値では上昇したものの
資金が向かう物色の範囲は限定的で
朝方はマイナスに沈む場面もありました。

米国市場同様、コロナ相場で物色される
ハイテク、巣ごもり関連に物色が向かい、
上昇する銘柄も明確な脈略は見られませんでした。

その他製品、機械が上昇する一方、内需系の小売業も上昇、
下落率の上位にはゴム製品、非鉄金属などの素材系に加えて、
空運、海運業も厳しく追い込まれました。

日経の日足は上下ひげを持つ陽線を形成しました。
終値では上昇しましたが、
先週末から高値と安値を切り下げたので
形では下落になりました。

また安値の範囲は先週木曜日の安値を割り込んでないので
木曜日から今日にかけて、
持ち合いの中に入っていると解釈できます。

先週末の分析通り、今週後半のイベントに備えて
前半は方向性のない動きになりやすい、
そうだとしても本日の動きのように
安値ベースでは底堅い動きが続くと考えられます。

商いは8月17日以降の低調さを記録しました。
東証1部の売買代金は概算で1兆5397億円、
売買高は7億7614万株でした。
6営業日連続で2兆円を下回る記録も同時に作りました。
東証1部の値上がり銘柄数は999、
値下がりは1070、変わらずは103でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週は基本的な線略として
“前半様子見、週末のイベントによって動きが決まる”
「ジャクソンホール会合に向かって動きづらく、
軟調な動きでも空売りを仕掛けるのは難しいので、
底堅い動きが予想されます。」と解説しました。

米国市場が上昇したにもかかわらず、
日経は力のない上昇で、
下値の固さだけはしっかり確認させてくれました。

材料が不足する中、注目イベントや
海外投資家がまだ夏休み中ということで
商いは2兆円割れが続いています。

この動きがすぐ解消されることはありませんが
いずれは大きな動きにつながるので、
少しは冷静な目で観望するという気持ちでよいでしょう。

積極的に物色が進むのは引き続きマザーズで、
本日も高値付近で終わることから、
当分強さを保つことが予想されます。

旬の領域であるマザーズに注目しつつ、
ナスダックに比べて動きが鈍いハイテク関連、
金融関連にも継続して注目します。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,985.51 +65.21(0.28%)
ドル・円
105.71 – 105.73 +0.20(0.18%)
ユーロ・円
125.09 – 125.10 +0.16(0.12%)
ユーロ・ドル
1.1831 – 1.1833 -0.0009(-0.07%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,930.33 +190.60(0.68%)
S&P500種
3,397.16 +11.65(0.34%)
ナスダック
11,311.801 +46.847(0.41%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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