2020年8月25日の東京株式市場は大幅に3営業日続伸しました。
終値は前営業日比311円26銭(1.35%)高の2万3296円77銭でした。
FDAが新たなコロナの治療法を特別認可したことを材料に
米国市場が半年ぶりの高値水準に上昇、
日本市場もその流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
400円を超える上昇幅を見せた後、縮小しながら終わりましたが、
前回の高値を一時超えたことで投資化のリスクオン姿勢が
鮮明になりつつあります。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸ました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比378ドル13セント(1.4%)高の2万8308ドル46セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比67.92ポイント(0.6%)高の1万1379.72で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は連日で最高値を更新しました。
FDAが新たなコロナの治療法を
(コロナから回復した人の血漿(けっしょう)を投与する)
特別認可したと発表したことを材料に
半年ぶりの高値水準に上昇しました。
アップルが連日の上場来高値を更新する、
アマゾン、フェイスブックなども値を伸ばし、
ナスダック市場も盛り上がりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は経済活動の再開への期待で上昇した
米国市場の流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタート、400円を超える
上昇幅を見せる場面もありました。
新型コロナで大きく影響を受けた
景気敏感銘柄、及び空運業などが注目され、
鉄鋼、繊維製品、パルプもしっかり。
銀行、保険などの金融関連も上昇幅を広げました。
33業種中、30業種が上昇しながら
売買代金も増加、活況の流れを作りつつあります。
日経の日足は長い上ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から大きく上離れしてスタート、
勢い良く上昇して高値では
ボリンジャーバンドの+2σをタッチしましたが
強い勢いが続かず上昇幅を縮小することで
長い上ヒゲを残しました。
強さと迷いが入混ざっている迷いの形ですが、
8月14日に形成した直近の高値をヒゲで超え、
持ち合いを抜け出して、
投資家心理は改善したことを示しました。
明日も本日の高値を超えるのか、
その場合は強い上昇トレンド継続に入ります。
商いは7営業日ぶりに2兆円を超える活況ぶりでした。
東証1部の売買代金は概算で2兆1242億円、
売買高は12億989万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1643、
値下がりは467、変わらずは63銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
コロナから回復した人の血液を患者に注射するとの
中国の治療方法が披露された時、
アメリカの友達は「おいおい、むちゃくちゃだな。怖いよ!」と
唖然としていました。
米国を含む欧米のメディアも結構バカにするような
論調でそれを伝えていたことを覚えています。
その反面、日本の論調は至って中立的だったようにみえました。
(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200217/k10012289771000.html)
それをFDAが承認したというニュースには
「ええっ、自分でやるのかよ?」と衝撃でしたが、
それで反応して株価が半年ぶりの高値に跳ね上がるのも
中々の驚きでした。
頭のいい学者たちが決めたことなので、
きっと素人にはわからないことが背景にあるのだと信じたいところです。
2週間くらい前にはアフターコロナ関連の銘柄を
早いうちに物色しておくのがよいと解説しましたが、
その論拠が現実味を増してきました。
上昇幅を縮小させながら終わりはしましたが、
直近の高値を抜け出し、それにプラスして商いが増えてきたことは
ポジティブな材料であることに間違いありません。
前日まで注目するように解説した
金融関連には早速動きがみられたので、
アフターコロナ関連の物色、さらに進めてもいいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,296.77 +311.26(1.35%)
ドル・円
106.34 – 106.36 +0.49(0.46%)
ユーロ・円
125.84 – 125.86 +0.79(0.63%)
ユーロ・ドル
1.1832 – 1.1834 +0.0018(0.15%)
NYダウ工業株30種(ドル
28,308.46 +378.13(1.35%)
S&P500種
3,431.28 +34.12(1.00%)
ナスダック
11,379.718 +67.917(0.60%)
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