2020年8月26日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比5円91銭(0.03%)安の2万3290円86銭でした。
米国市場がまちまちな動きになりながらもナスダックは最高値を更新、
日本市場は前日の終値を挟んでの動きに終始、
小幅の下落で取引を終えました。
週末にかけては様子見が広がる可能性が高いので、
引き続き下値の固さが保たれるかを確認していきます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は4営業日に反落して、
前営業日比60ドル02セント(0.2%)安の2万8248ドル44セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続伸して
前営業日比86.75ポイント(0.8%)高の1万1466.47で取引を終えました。
最高値圏にあったことを背景に
利益確定が出やすいタイミング、
アップルに利益確定の売りが出たことも指数を押し下げました。
ダウ30平均構成銘柄の入れ替えによる
一部銘柄への売りも市場の下落を促し、
200ドル以上を下げる場面もありましたが、
下値は固く、上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場がまちまちな動きになったことを受け、
迷いの相場を作りました。
前日は300円を超える上昇幅を記録、
利益確定が進むことでマイナスに沈みましたが、
米国で新型コロナウイルスの感染者数が減少に転じるなど
経済活動再開への期待は熱よく、
底値固く推移した結果、小幅の下落で取引を終えました。
海運業、その他製品、金属製品など
景気敏感・素材系が上昇し、
不動産、食料品など内需系の一角が冴えない動きなりました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の高値と安値を切り下げて、
形でも下落になりましたが、
切り下げ幅は短く、高値圏で持ち合っている流れだと考えて良いでしょう。
前日からボリンジャーバンドの上向き角度が急になったので
バンドワークに入っている、
上昇トレンド継続だと見て良い範囲です。
さらに下げて調整する場合は、
+1σまたはキャップを開けて上昇する前の
8月24日の終値が支えの目安になります。
商いは2営業日のみで2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆6566億円、
売買高は8億5998万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1115、
値上がりは925、変わらずは132銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日大きくあげた反動を受けて、
本日は5円安。しかし、下げというよりは
前日の終値を挟んでの消耗的な売り・買いで
底値が硬いことを確認したところに意味がある一日でした。
明日は注目のジャクソンホール会合が
28日までの予定でオンライン開催されるので、
様子見ムードはさらに進み、
方向感のない動きが続くことでしょう。
世界的な流れは「コロナ慣れ」した感じが強く
とりあえず前を向くしかない、
チャンスがある銘柄は買っておきたいという
心理が強いと考えるのがよいでしょう。
週末まで今のレベルからさらに下がる場合も、
米国市場が堅調な動きを続ける場合は、
押し目買いのチャンスとして捉えます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,290.86 -5.91(-0.03%)
ドル・円
106.20 – 106.21 +0.02(0.01%)
ユーロ・円
125.46 – 125.47 -0.11(-0.08%)
ユーロ・ドル
1.1812 – 1.1814 -0.0012(-0.10%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,248.44 -60.02(-0.21%)
S&P500種
3,443.62 +12.34(0.35%)
ナスダック
11,466.472 +86.754(0.76%)
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