2020年8月27日の東京株式市場は2営業日続落しました。
終値は前営業日比82円00銭(0.35%)安の2万3208円86銭でした。
米国市場はハイテク関連銘柄に買いが集中することで、
総じて堅調な動き、日本市場はその流れを引き継ぐことができませでした。
注目のイベントに備えての様子見ムード、
結果を踏まえて来週からの動きを握るのは米国市場、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続伸で上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比83ドル48セント(0.3%)高の2万8331ドル92セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日続伸して
前営業日比198.59ポイント(1.7%)で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は1日だけの
利益確定を挟んで、連日の最高値更新を記録しています。
モデルナの治験で中高年層に効果が確認されたと発表され、
市場心理を改善されました。
27日にパウエル議長の講演を控え、
積極的に上値を追う動きはみられませんでした。
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【日本市場の動向】
日本市場は利益確定の売りの中、
様子見の心理が支配的で、
方向性の欠けた展開になりました。
中国が南シナ海に向けて中距離弾道ミサイルを
発射したとのニュースなど、
米中関係の対立が深まる材料も下げを加速させそうでしたが、
ジャクソンホール会議を控え
一方的に売り込む展開にもならず、
限定的な下げ幅で本日の取引を終えました。
保険、銀行などの金融銘柄が売られ、
空運、陸運、海運が揃って下落、
一方、食糧品、倉庫など、一部内需系が物色されました。
日経の日足は短い上下ひげを持つ陰線を形成しました。
高値と安値を切り下げて形でも下げ、
安値ではボリンジャーバンドの+1σ、
一目均衡表の転換線が重なっているところに近づいてくると下げ止まり、
戻しながら終りました。
弱さの中でも下値が限定的な範囲であることに
変わりはありません。
明日までこの動きが続き、堅調な米国市場の動きを引き継ぐことになる場合は、
来週初から転換の買い場が訪れるでしょう。
商いは連日で2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆7234億円、
売買高は9億2362万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1287、
値上がりは805、変わらずは80でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場が上昇、ナスダックは連日の最高値更新になりましたが、
日本市場はそれを生かすことができず
連日の下げとなりました。
ただし、2日間の下げが大きな暴落を誘うようなことではなく、
週末のイベントに向けての様子見であることは明らかで
いつでも反発してトレンド転換する可能性が高いのが現状です。
ここに来て気をつける事はマザーズ市場の動きです。
直近の強い動きで連日のスプラッシュとなりましたが、
前日に+2σの中に入ってきて
過熱感を解消する動きに変わりました。
直近の三日間の安値が最も気になる数字で、
これを下に割ると調整が深くなります。
マザーズ銘柄を保持していて利益を確保できている場合は、
利益確定の売り注文を引き上げて厳しく管理するようにしてください。
いよいよ注目のイベントが明日で終わり、
よほどの材料がなければ強く買われていく動きはなりにくく、
空売りも急に上に跳ね上がる動きになりやすいので、
注意が必要です。
空売りに関しては、線略メルマガでもいつくかを詳しく触れているので、
参考にしてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,208.86 -82.00(-0.35%)
ドル・円
106.06 – 106.07 -0.24(-0.22%)
ユーロ・円
125.25 – 125.26 -0.26(-0.20%)
ユーロ・ドル
1.1808 – 1.1810 +0.0001(0.00%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,331.92 +83.48(0.29%)
S&P500種
3,478.73 +35.11(1.01%)
ナスダック
11,665.060 +198.588(1.73%)
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