2020年9月1日の日経概況の東京株式市場は小幅にに反落しました。
終値は前営業日比1円69銭(0.01%)安の2万3138円07銭でした。
ダウ指数は利益確定が優先され下落、ナスダックはアマゾン、テスラなど
主力銘柄が上昇して最高値を更新しました。
日本市場は政局相場の様子で1円安を記録する様子見相場、
それでも下げにくいという地合いは確認できた1日でした。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比223ドル82セント(0.8%)安の2万8430ドル05セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比79.82ポイント(0.7%)高の1万1775.46で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は過去最高値を
再び更新してきました。
ドローンによる国内配送に関する
ニュースが出たアマゾン・ドット・コムが上場来高値を更新するなど、
成長期待のハイテク関連銘柄に買いが集中しました。
一方、ダウは8月の最終営業日で利益確定が
優先され下落しました。
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【日本市場の動向】
日本市場はバフェット相場継続、
政局関連では持ち合いとなりました。
前日は菅義偉官房長官が自民党総裁選に出馬検討が材料で上昇、
本日は利益確定で前日の終値を挟んでの動きに終始した他、
バークシャー・ハザウェイが取得した
商社系には継続して買いが入りました。
終わってみれば1円という絶妙な変動幅、
米国市場で半導体の一角が買われた結果、
日本市場にも精密機器に買いが入り、
その他製品も上昇しました。
一方、水産、倉庫、不動産など
内需系が下落率上位を占めました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
高値は切り下げ、安値も切り下げたので、
形では下落になりました。
今週に入っての二日間は、
先週末作った大きなひげつき陰線の中に収まっていて、
持ち合いの範囲を抜け出していません。
ここからさらに調整する場合は
上向きになっている25日移動平均線で止まり、
反発するかがポイントです。
商いは活況の目安とされる2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆8612億円、
売買高は10億2769万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1162、
値上がりは915、変わらずは94銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場は「呆れるほど強い」というレベル。
8月だけで2,000ドル以上の上昇幅を記録、
上昇率としては36年ぶりの記録を作りました。
日本市場は1円の変動幅ですが、
先週末に予告した通り、政局の動きに連動する
神経質な相場の一面と考えることができます。
2兆円に満たない商いで
資金が動いてないかと思うと大間違いで
マザーズ市場は本日だけで3%近い上昇、
年初来高値を更新しています。
マザーズ上昇の大きい部分は新規IPO関連の銘柄で
個人の意欲は「材料あればとりあえず買いたい」に近いと言えます。
商社株が継続して買われていくのもその一環でしょう。
1年ちょっとという短期政権の可能性が浮上している今、
新しい政策を打ち出すよりは、
ここまでの路線をはずさないというのが基本的な動きなので、
安倍政権で進めていた国土強じん化、
働き方改革などのテーマは継続して注目したいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,138.07 -1.69(-0.01%)
ドル・円
105.73 – 105.74 -0.09(-0.08%)
ユーロ・円
126.61 – 126.63 +0.77(0.61%)
ユーロ・ドル
1.1973 – 1.1975 +0.0081(0.68%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,430.05 -223.82(-0.78%)
S&P500種
3,500.31 -7.70(-0.21%)
ナスダック
11,775.456 +79.823(0.68%)
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