2020年9月3日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比218円38銭(0.94%)高の2万3465円53銭でした。
2月20日以来の高値で、新型コロナウイルスショック相場以前の株価を回復しました。
好調を示す経済指標を材料に米国市場が上昇、
日本市場はその流れを引き継ぎ300円の上昇幅を見せる場面もありましたが、
引けにかけては利益確定が進み、陰線で引けました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は上昇して、
前営業日比454ドル84セント(1.6%)高の2万9100ドル50セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続伸して
前営業日比116.78ポイント(1.0%)高の1万2056.44で取引を終えました。
経済指標が好調な結果になったことを好感して
買いが先行、上昇幅は500ドルを超える
場面もありました。
割高感の認識の中で、上昇幅が大きかった銘柄には
利益確定が出始め、
出遅れていた銘柄に買いが回ってくる好循環が続いています。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場、欧州市場とも
上昇したことを好感して、買いが先行してスタートしました。
上げ幅が300円を超える場面では
短期の利益確定を優先する売りも出て
上昇幅は限定的でしたが、
200円を超える上昇幅はしっかりキープしながら取引を終えました。
6ヶ月ぶりの高値を受けて
証券銘柄が物色され、上昇率1位をマーク、
金属製品、化学、繊維製品など
素材・景気敏感銘柄に買いが集まりました。
終日、小幅な動きに止まりました。
朝方はハイテク株が継続して買われる
米国市場の上昇を背景に買いが先行してスタート、
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から上離れしてスタートする動きが2日連続で、
上向きのギャップをあけることまで一緒です。
ボリンジャーバンドが上向き、
+1σと+2σの中に日足が入ってきたので
バンドウォークになりました。
+2σを押し上げる動きが続く場合は
早期に24,000円を目指すことになりますが、
24,000円と言う節目を達成した場合は
達成感から来る下落を挟むことに
なりやすいのは覚えておきましょう。
商いは本日も2兆円を割り込む低調ぶり。
東証1部の売買代金は概算で1兆9362億円、
売買高は10億2167万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1168銘柄、
値下がりは898、変わらずは105銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
終値では下回りましたが、日経平均は
23500円を超えてスタート、
心理的な抵抗線を一回は突破したことで
投資家心理は大分安定するところです。
前日はナスダックやマザーズなど
「上がるまで上がる」、つまり上昇の勢いが続く限り、
割高と見られても上昇を続けると解説しました。
タイミングをあわせたかのように
ナスダックの一角は利益確定が出始め、
マザーズは-0.21%でついに一息入れる流れが現れました。
雇用統計を控えている分に加え、
コロナショック相場を回復したという達成感から来る売りも
午前中には予想されるので
明日は動きづらいという側面はありますが、
米国市場がよほど悪い反応をしない限り、
日本市場の強気、下げにくい流れは維持されることでしょう。
マザーズの銘柄を保持し、利益が乗っている場合は、
さらに利益確定の売りが進むことも想定されるので、
あまり驚かずに、むしろ押し目の広いチャンスだと捉えてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,465.53 +218.38(0.94%)
ドル・円
106.42 – 106.44 +0.36(0.33%)
ユーロ・円
125.70 – 125.71 -0.23(-0.18%)
ユーロ・ドル
1.1810 – 1.1812 -0.0063(-0.53%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,100.50 +454.84(1.58%)
S&P500種
3,580.84 +54.19(1.53%)
ナスダック
12,056.443 +116.776(0.97%)
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