2020年9月8日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比184円18銭(0.80%)高の2万3274円13銭でした。
米国市場が休場で材料不足が懸念されましたが、
好調な経済指標と欧州市場の上昇を背景に3営業日ぶりに
3桁の反発をしました。
景気敏感セクターへの物色が続く中、
週後半には短期的な過熱感が意識されるので、それに合わせた
投資戦略を実行する必要があります。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は休場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が休場で材料不足が
懸念されましたが、欧州の株高を背景に
98円高くスタートしました。
銀行株に売りが出ることは
伸び悩みの要因にもなりましたが、
好調な経済指標を材料に3営業日ぶりに反発しました。
景気ウオッチャー調査が4カ月連続で改善、
前日に引き続き、景気敏感株が物色されました。
サービス業が上昇率1位、鉄鋼、不動産、非鉄金属など
景気敏感・素材系が買われる一方、
内需の食料品業界も物色の資金が回ってきました。
最低賃金の引き上げについて言及した
菅義偉官房長官の発言は、安倍政権の経済政策が
継続するとの安心感を市場に与えました。
日経の日足は短いう下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日は「下げ幅は前の営業日よりは小さく
下げ止まりになる可能性も出てきました。」と解説、
下げ止まり、トレンド転換になりました。
ボリンジャーバンドは下向き維持、
範囲はさらに狭まりました。
25日移動平均線を軸にしているので、
1日だけの動きで変わらないのは当然と言える動きです。
本日の高値を抜けて明日も上昇する場合は
上昇トレンドに戻り、+2σを当面の目標にすることになります。
ここから買いを入れた場合は
日経平均が+2σに近づいてくると
利益確定を入れるポイントを考えるようにしてください。
商いは6営業日ぶりに2兆円を超えました。
東証1部の売買代金は概算で2兆941億円、
売買高は10億7485万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1757、
値下がりは344、変わらずは71でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
出遅れ感のある景気敏感株への
物色が続いた本日を含めて
「政局相場」2周目を迎えた日経、
神経質な相場になると予想していて、
方向感の定まらない動きが続いたのは事実ですが、
下値がしっかりして下げにくくなっているという
ことだけは明確になりました。
相場が盛り上がる準備をする時は
資金が出遅れている銘柄に回る循環物色が現れるだけでなく、
取引高(商い)が上昇していきます。
本日、米国市場の休みにもかかわらず
2兆円を6営業日ぶりに突破したのは
まさに次の飛躍の準備をしている流れだと考えてよいでしょう。
景気敏感セクターが今週末、または来週まで
買われ続けた後、利益確定がでると
内需・ディフェンシブセクターに資金が回ると
好循環は続きます。
明日まで上昇すると早くも短期の過熱感が意識されるので、
次の循環が向かうセクターへの物色と、
現在保持している銘柄の利益確定をしっかり入れておくことが必要です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,274.13 +184.18(0.80%)
ドル・円
106.20 – 106.21 +0.01(0.00%)
ユーロ・円
125.49 – 125.51 -0.21(-0.16%)
ユーロ・ドル
1.1814 – 1.1817 -0.0023(-0.19%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,133.31 -159.42(-0.56%)
S&P500種
3,426.96 -28.10(-0.81%)
ナスダック
11,313.135 -144.966(-1.26%)
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