2020年9月14日の東京株式市場は3営業日続伸しました。
終値は前営業日比152円81銭(0.65%)高の2万3559円30銭でした。
米国市場でダウ平均が上昇したことを材料に
24円高と小幅の買い先行でスタート、
ソフトバンクGの躍進で上げ幅を広げました。
FOMC、日銀金融政策決定会合など注目のイベントが相次ぐ中、
日本株の強さが継続するか、注目です。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続落でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比131ドル06セント(0.5%)高の2万7665ドル64セント、
ナスダック総合株価指数は続落して
前営業日比66.05ポイント(0.6%)安の1万0853.55で取引を終えました。
米議会で追加刺激策の交渉が進まないことで
ダウは下げる場面がありましたが、
押しが強かった景気敏感業種に買いが進み、
プラスを確保しながら終わりました。
一方、午後からはGAFAMをはじめとする
ハイテク関連の銘柄に売りが膨らみ、
ナスダック市場は軟調な動きのまま取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場のダウが上昇した流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
市場を動かしたのはソフトバンクG。
傘下に収めていた半導体設計大手の
英アーム・ホールディングスの売却を発表、
上昇幅を拡大させました。
勢いよく上昇した市場は14時に入ると
自民党総裁選の結果を見極めようと
様子見ムードに入り、
上昇幅は限られました。
パルプ、非鉄金属、金属製品、ゴム製品など
素材系・景気敏感銘柄が買われ、
先週後半に大きく値を伸ばしていた海運業が
利益確定に押されて下落率1位を記録しました。
SQ算出に伴う売買で商いは増加、
東証1部の売買代金は概算で2兆1982億円、
売買高は11億7631万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1619、
値下がりは471、変わらずは83銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
続伸して7ヶ月ぶりの高値を達成しました。
コロナショックが始まる2月17日の
位置まで戻って、23,500円に
軽く乗せてしまいました。
これだけでみると、市場の心理は
「コロナ終わり」を宣言している様子で、
誰もが違和感を覚えることでしょう。
株式市場は代表的な先行指標で
今現在ではなく、6ヶ月くらいでコロナは終息すると
みていることを意味します。
菅総裁が誕生したことで経済政策は大きな変化なく
維持されることが期待され、
「安定感」を買われた流れですが、
明日以降の動きがさらに上昇になるかを確認する必要があります。
明日からは主要なイベントが相次ぐので、
神経質な動きになりながらも
下値は固いことが予想されます。
景気敏感銘柄の中でも先に動き出した
鉄鋼、化学は割高感が意識される位置ですので、
急激な変化に備えて利益確定の注文設定を忘れずに。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,559.30 +152.81(0.65%)
ドル・円
105.94 – 105.95 -0.29(-0.27%)
ユーロ・円
125.68 – 125.69 -0.02(-0.01%)
ユーロ・ドル
1.1864 – 1.1866 +0.0031(0.26%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,665.64 +131.06(0.47%)
S&P500種
3,340.97 +1.78(0.05%)
ナスダック
10,853.545 -66.048(-0.60%)
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