2020年9月28日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比307円00銭(1.32%)高の2万3511円62銭でした。
米国市場でハイテク分野が連続で物色され、幅のある上昇、
日本市場はその流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
米国と欧州での感染者数再拡大という懸念材料で上値は限定的でしたが、
上昇の勢いが強まる様子を見せました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比358ドル52セント(1.3%)高の2万7173ドル96セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比241.30ポイント(2.3%)高の1万0913.56で取引を終えました。
欧州・米国の一角で新型コロナウイルスの感染が
再拡大することが引き続き警戒され、
経済指標にも厳しい結果が見られた結果、
朝方は売りが先行、200ドル近く下げる場面がありました。
調整と上昇を続けるハイテク関連銘柄が
力強く買われた結果、マイナス幅をなくし、
400ドル以上の上げ幅を見せるなど、
相場の変動性は高いままです。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の続伸を背景に、
買いが先行してスタート、
上昇幅が押される動きを見せながらも
優待・配当権利付き最終日を上昇で終えました。
米中関係の悪化が懸念されるニュースで
投資家心理が悪化、
特に中国の半導体メーカに輸出規制を設けると伝わり
上値を限定的な範囲に抑えましたが、
300円を超える上昇幅は確保しました。
海運、空運以外の31業種が上昇、
パルプ、鉄鋼などの素材、景気敏感業種への
買いが目立ちました。
日経の日足は下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
先週末は薄い実体でありながら、
高値と安値を切り上げてトレンド転換、
本日はその高値をこえました。
先週末の終値から上離れしてスタート、
そのまま上昇して終わる
上向きのキャップを開けました。
これで25日移動平均線に支えられて
トレンド転換して上昇トレンド継続が決まりました。
高値ではボリンジャーバンドの+2σにタッチしてとどまっているので
ここで戸止まらずに、上値抵抗線を
上抜けるかが確認ポイントになります。
東証1部の売買代金は概算で2兆7082億円、
売買高は14億6267万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1892、
値下がりは251、変わらずは34銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
上値が重い展開が予想される中で、初日はしっかりと
上昇を見せてくれました。
注意点は無闇に強気になるのはまだ早いということです。
先週末は「まとめると、日本市場は米国の動きに左右されやすく、
個人は方向感が掴めず動きづらいので、
新興市場、中型以下の銘柄に注目が集まりやすくなります。」と解説、
大型の+1.45%上昇に対して、
中型が+2.02%、小型が+2.10%と、
予想通り中型以下の銘柄が物色されましたが、
新興市場はむしろ押され気味で、
安定している銘柄で個人投資家の資金が入りやすいところに
資金が流れているのがわかります。
見方は変わらず9月29日以降の波乱材料と、
雇用統計に備えての様子見ムードで方向性が掴みにくいので、
人気度が高く、ファンダメンタルがしっかりした銘柄が
買い直されところに注目します。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,511.62 +307.00(1.32%)
ドル・円
105.30 – 105.31 -0.08(-0.07%)
ユーロ・円
122.63 – 122.64 -0.41(-0.33%)
ユーロ・ドル
1.1644 – 1.1645 -0.0032(-0.27%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,173.96 +358.52(1.33%)
S&P500種
3,298.46 +51.87(1.59%)
ナスダック
10,913.562 +241.296(2.26%)
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