2020年9月29日のの東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比27円48銭(0.12%)高の2万3539円10銭でした。
米国市場は追加の経済対策が合意に近づいたとの報道に加えて、
ハイテク関連銘柄に買いが継続したことで大幅に上昇しました。
日本市場は権利落ちの影響分を消化しながらも小幅の上昇をみせ、
実質的に3桁の上昇を記録することになりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に3営業日続伸して、
前営業日比410ドル10セント(1.5%)高の2万7584ドル06セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比203.96ポイント(1.9%)高の1万1117.53で取引を終えました。
直近変動性が高まっていた
ハイテク関連に買いが続き市場を押し上げたほか、
追加の経済対策が合意できるレベルまで
きたとの一部の報道が投資家心理を好転させました。
29日の夜は大統領選候補の第1回討論会が開催されることや
週末の雇用統計発表に備えて、
午後は様子見ムードが広がり、上昇幅を抑えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は権利落ち日の下落分を
消化する売りでスタート、
下げ幅を広げる場面がありました。
100円を超える下げ幅でスタートした後、
欧米市場の株高を好感して
午後は100円を超える上昇まで変動した後、
米国市場同様、主要イベントに備えて
様子見ムードが広がると
ほとんどの上昇はばを返上、上値が押されながら引けました。
終値は小幅上昇でしたが、
権利落ちの影響約140円分を考慮する場合、
上昇幅は170円程度と見ることができます。
の上昇となった
高値ではボリンジャーバンドの
+2σを超えて伸びていくように見えましたが
+2σと+3σの中に入っていくと
迷い込んで終値では+2σを割り込んで終りました。
9月14日の動きを参考にする場合、
現在の位置から2σに押されて中に戻る動きになります。
その場合は25日移動平均線までの
調整が目に入りますが
上でも下でも幅は狭いので逆に上に抜ける場合は
強い上昇トレンドで24,000円を目指すことになります
東証1部の売買代金は概算で2兆3585億円、
売買高は11億4065万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は949、
値下がりは1144、変わらずは70銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日経の動きをテクニカル的に見ると
上昇する形になりましたが、
前日と実体の幅はほぼ変わらず、上ヒゲの方が長く
上昇しながらも迷いに入っているのがわかります。
ボリンジャーバンドの幅も狭くなり
+2σに押されている状態なので
上でも下でも振れる方向に大きく動き出す可能性があります。
米国市場の二日間の強い動きから見ると、
ほとんど相関が認められない流れになっています。
注意すべき点は、
米国市場も安心して上昇トレンドが継続するとは
考えにくい流れであることです。
ファンダメンタル的には大統領選に向かって
様子見的な雰囲気が強く、
トレンドに乗せて利益を取ると言うよりは
短期的な売買に終始している投資家が大半を占めているようにみえます。
日本市場も上昇しながら方向性が見えにくい動き
はしばらく続きそうなので、
短期的な売買に徹するか、
安定した銘柄を選んで少し長めに補充すると割り切るか、
自分のスタンスを決める必要があるでしょう。
方向感の掴みにくい日経225を横目に、
マザーズ指数は+3.38%の大躍進、
前日から伝えている中型以下及び振興市場、
特にマザーズへの注目はしばらく
有効に働きそうです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,539.10 +27.48(0.12%)
ドル・円
105.66 – 105.67 +0.32(0.30%)
ユーロ・円
123.41 – 123.42 +0.92(0.75%)
ユーロ・ドル
1.1678 – 1.1680 +0.0050(0.42%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,584.06 +410.10(1.50%)
S&P500種
3,351.60 +53.14(1.61%)
ナスダック
11,117.525 +203.963(1.86%)
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