2020年10月6日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比121円59銭(0.52%)高の2万3433円73銭でした。
新型コロナウイルス感染して入院中のトランプ氏が3日で退院、
米国市場は歓迎ムードで465ドルの上昇幅で答えました。
日本市場もその流れを引き継ぎ、買いが先行しましたが、
大統領選挙に向けての様子見ムードは強く、
上昇幅は限定的な範囲で取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して、
前営業日比465ドル83セント(1.7%)高の2万8148ドル64セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日257.47ポイント(2.3%)高の1万1332.49で取引を終えました。
好調な経済指標と政治関連のニュースで
上昇幅を400ドル以上に伸ばしました。
9月のISM非製造業景況感指数は市場予想を上回り、
景気の早期回復に期待がかかりました。
新型コロナウィルスの感染で入院していたトランプ氏は、
入院3日ぶりに退院して
市場に好影響を与えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場同様、
トランプ氏の退院を好感した買いで上昇しました。
節目の23,400円に乗せる場面では
退院を強行したことへの不安や、
選挙活動への制限、
ホワイトハウス内での感染拡大など
懸念材料が上値を圧迫、
上昇幅を限定的な範囲に押さえながら引けました。
小売、水産、不動産などの内需系が主に売られ、
その他金融業も軟調ぶり、
一方、ゴム製品、非鉄金属、鉄鋼など
素材・景気敏感銘柄には買いが入りました。
日経の日足は長めの下ヒゲを持つ陰線(陰のハンマー)を形成、
上昇の勢いは弱いことを示しました。
ボリンジャーバンドは横向きが続き、
幅も狭まってきました。
変動範囲が狭い分、上か下、振れた方に
大きく動き出す準備をしています。
上昇が継続する場合もすぐ上に
ボリンジャーバンドの+2σ及び3σが
横たわっているのでレジスタンスになりやすい、
逆にそれを上に抜けると
24,000円を目指す動きになります。
張り裂けるような緊張感に包まれているチャートの上で、
買いか売り、どちらの方向に
一方的に傾けることができない状況が続いています。
商いは1ヶ月ぶりの低調さで、2兆円割れ、
東証1部の売買代金は概算で1兆9941億円、
売買高は9億8971万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1152、
値下がりは923、変わらずは103銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
当分の線略として
1.小型のバリュー銘柄、
2. マザーズのグロース銘柄を
バランスよく組み合わせることだと解説しました。
線略メルマガの銘柄では「トレンド転換銘柄の特集」を掲載しましたが
チェックした方はご存知の通り、
2銘柄はマザーズからの選定でした。
本日もマザーズの躍進は続き、
直近の勢いには圧倒されるばかりです。
誰もがこの上昇が続くと思う時こそ、
次の変調に備えるべきでしょう。
本日の上昇とは裏腹に1ヶ月ぶりの2兆円割れ、
個人の投資意欲はまだ続くものの、
「そろそろ過熱」という認識は広がってもおかしくない位置です。
再選で焦ったトランプ氏が3日で退院という
離れ業を成し遂げて一旦市場から好感されましたが、
当分方向感の定まらない動きは続きそうです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,433.73 +121.59(0.52%)
ドル・円
105.56 – 105.58 -0.04(-0.03%)
ユーロ・円
124.29 – 124.30 +0.40(0.32%)
ユーロ・ドル
1.1771 – 1.1775 +0.0039(0.33%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,148.64 +465.83(1.68%)
S&P500種
3,408.63 +60.19(1.79%)
ナスダック
11,332.485 +257.469(2.32%)
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