2020年10月22日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比165円19銭(0.70%)安の2万3474円27銭でした。
追加の経済対策に対する不透明感、ワクチン開発関連の悪材料などで
米国市場が下落、日本市場もその材料と流れを引き継ぎました。
主要なイベントが控えている本日、
明確な方向性を示すような材料が出てくるのでしょうか。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比97ドル97セント(0.3%)安の2万8210ドル82セント、
ナスダック総合株価指数も下落して
前営業日31.80ポイント(0.3%)安の1万1484.69で取引を終えました。
追加経済対策の協議に対しての
期待で買いが続きましたが、
大統領選の前には合意が難しいとの見方も広がり、
市場全体は様子見ムードが続きました。
コロナ消費の勝ち組とされたネットフリックスが
契約者数の伸びに鈍化が見られるとの報道で
7%安、半導体関連の売りと共に
ナスダック市場を抑えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は政局の不透明感、
ワクチン開発関連の悪材料で
米国市場が下落、その流れを引き継ぎました。
前日から下離れしてスタート、
為替市場で進んだドル安・円高の流れが下げを加速させ、
まともに反発する姿を見せることなく
下げて終わりました。
非鉄金属、ゴム製品、パルプ・紙など
素材系の3業種のみが上昇、
30業種が下落する全面安の様子です。
日経の日足は上下髭をもつ短陰線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま下がる下向けのキャップを形成しました。
安値は25日移動平均線で止まって
戻して終わりましたが、
下向けのキャップを伴っているので
明日もうここで止まって、反発するのか
確認ポイントになります。
商いは9営業日連続で2兆円を割り込み、
東証1部の売買代金は概算で1兆7740億円、
売買高は8億6317万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1730、
値上がりは388、変わらずは62でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の動きで気になることは
マザーズの動きです。
大型の悪材料が出たアンジェスに売りが続き
小幅下落の日経の下げ幅に比べて
4.5%と怖さを覚えるほどのさげを見せました。
9月14から始まった急速な上昇トレンドで
常に割高感は意識されていましたが、
アンジェスをはじめとするバイオ系の銘柄に
売りが広がって
下げ幅は大きくなりました。
マザーズに関しては短い調整を経て
再び上昇トレンドに戻るとみていましたが、
直近の二日間のトレンド転換は本日の大きな下げで
ダマシ化しました。
おかげさまでマザーズ銘柄に設定した
空売りは利益をもたらしてくれていますが、
買いのポジションを持ったまま損失が広がっている場合は
早めに売って、ロスを限定しておくことをお勧めします。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,474.27 -165.19(-0.70%)
ドル・円
104.61 – 104.62 -0.40(-0.38%)
ユーロ・円
123.96 – 123.97 -0.65(-0.52%)
ユーロ・ドル
1.1847 – 1.1849 -0.0019(-0.16%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,210.82 -97.97(-0.34%)
S&P500種
3,435.56 -7.56(-0.21%)
ナスダック
11,484.694 -31.800(-0.27%)
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