ホーム » 配信情報トップ » 投資 » 2020年10月23日の日経概況

2020年10月23日の日経概況

2020年10月23日の東京株式市場は小幅に上昇しました。
終値は前営業日比42円32銭(0.18%)高の2万3516円59銭でした。
追加の経済対策が合意に近づいたとの観測や、
景気指標が軒並み市場予想を超える結果になったことを反映して米国市場が上昇、
日本市場もその材料と流れを引き継ぎました。
大統領選のTV討論会で流れを大きく変えるような
材料がなかったことも市場を支えましたが、様子見ムードに変化はありませんでした。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比152ドル84セント(0.5%)高の2万8363ドル66セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日21.31ポイント(0.2%)高の1万1506.01で取引を終えました。

追加経済対策の協議に対して、
合意は近いとの観測で市場心理が改善しました。
9月の中古住宅販売件数など、

景気指標が軒並み市場予想を超える
結果を発表したことも好感され
上げ幅を3桁に広げましたが、

マイナス圏に沈む場面を見せるなど
方向感の定まらない動きは続きました。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【日本市場の動向】

日本市場は方向感のない中、
TV討論会の結果を反映して小幅の上昇で
今週の取引を終えました。

注目を集めていた米国大統領選の
TV討論会でトランプ氏が劣勢を逆転させるような
「決定的な一発」がなかったことで
市場にはむしろ安心感を与えました。

保険業が躍進する中、ゴム製品、空運業もしっかり、
景気敏感業種に物色が向かいました。
一方、小売、食料品などの内需の一部が売られ、
インテルの下落による影響で
半導体など精密機器関連が急落しました。

日経の日足は上下髭をもつ短陰線を形成しました。
前日とほぼ同じ形ですが、
前日の高値と安値は切り上げたので
形でも上昇どうなりました。

10月16日、10月22日、2回にわたって
25日移動平均線に支えられた動きになりましたが、
上昇するときの高値も切り下がってきて
煮詰まりの具合はさらに狭くなっています。

ただし、10月2日から10月16日、10月22日、
安値を観察すると切り上げているのがわかるので、
下値が固いと言う流れが作られています。
上に抜けた場合は大きく爆発する可能性があるので、
油断せずにフォローを続けます。

商いは10営業日連続で2兆円を割り込み、
2019年8月の12営業日連続の記録更新を
射程圏に入れました。

東証1部の売買代金は概算で1兆9159億円、
売買高は9億6767万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1096、
値下がりは989、変わらずは95でした。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日経平均は月曜日の19日に大きく上昇してスタート、
順調な滑り出しをみせるかと思いきや、
その後はずるずると値をさげ伸び悩みました。

それでも週初の上昇で、週間では105円上昇、
下値が固い、様子見という予想
ほぼそのままの流れでした。

来週は「材料盛り沢山」の中で
持ち合いが続くことが予想されます。
様子見が極まる第1要因は翌週に大統領選が迫っていることです。

バイデン氏がほとんど勝利したような雰囲気で
日本のマスコミは傾いていますが、
海外では拮抗とみる向きも少なからず、
最後まで油断を許さない状況が続きます。

「ヒラリー勝利」のような報道を繰り返して
全く逆の結果を目の当たりにした前回のような
事態が再度現れないとは誰が言い切れるのでしょうか。

それ以外の要因としては「中銀祭り」、
日銀金融政策決定会合が28から29日、
ECB理事会が29日、

中銀ではありませんが、やはり政策期待を含む
中国の5中全会(第5回全体会議)が26から29日と
毎日どこかで注目のイベントが開くことになっています。

予想されるシナリオは注目のイベントを消化しながら、
政策期待で買われていく、
週末に近づくと翌週の火曜日に米国大統領選が
予定されていることから、利益確定が出ることによって押される、
このような流れです。

選挙前後で為替の変動も激しくなることは十分予想されるので、
景気敏感セクターには逆風、
ただし、選挙の終了と共に結果に関係なしに、
同セクターには物色が向かうと思われるので、
銘柄選定に悩む場合は、来週を物色の時間に当てるのもよいでしょう。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【各市場の動き】
日経平均(円)
23,516.59 +42.32(0.18%)
ドル・円
104.59 – 104.60 +0.05(0.04%)
ユーロ・円
123.87 – 123.89 -0.12(-0.09%)
ユーロ・ドル
1.1842 – 1.1844 -0.0018(-0.15%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,363.66 +152.84(0.54%)
S&P500種
3,453.49 +17.93(0.52%)
ナスダック
11,506.006 +21.312(0.18%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

お買い物カゴ