2020年10月27日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前営業日比8円54銭(0.04%)安の2万3485円80銭でした。
米国では追加の経済対策の合意が遠のいたとの懸念で大幅な下落、
日本市場は安くスタートましたが、
一桁台の下落で納める力強さを見せました。
様子見が極まる市場、方向感がないままエネルギーが溜まってきています。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落と反落となりました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続落して、
前営業日比650ドル19セント(2.3%)安の2万7685ドル38セント、
ナスダック総合株価指数は大幅に反落して
前営業日189.35ポイント(1.6%)安の1万1358.94で取引を終えました。
追加経済対策の合意については、
お互いを非難する発言が飛び交うことで
大統領選前の合意は成立しない可能性が高くなり、
市場心理が悪化しました。
新型コロナウイルスの感染者数が8人を超え
過去最多を記録したことも市場を圧迫し、
下げ幅が945ドルまで広がる場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場はほとんど動きないという相場で
方向感の定まらない流れでした。
先週末比プラスに転じる場面もありましたが、
米国の追加経済対策が不透明な状況にあることや
決算発表が続くこと、
米国大統領選など、一方的に動くには難しい状況が続きました。
前日は買われていた工業が売られ、
ゴム製品、空運業、海運業などの景気敏感銘柄が
厳しい動きになりました。
一方、食料品、小売などの内需系、
化学、パルプなどの素材系の一角が買われました。
日経の日足は長い下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
始値で25日移動平均線を割り込んでスタート、
下げ幅を広げましたが下ヒゲを残しながら
終値では25日移動平均線を越えて終りました。
下げ幅は小さく、下ヒゲが長いことで
支えられているように見えますが、
実体が25日移動平均線をまたがっている上に、
前回の安値を割り込んでいることなどから
本日の安値を割り込んだら
調整が深まることが考えられます。
商いは12営業日連続で2兆円を割り込み、
様子見市場が煮詰まってきました。
東証1部の売買代金は概算で1兆8631億円、
売買高は9億4534万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は903、
値上がりは1190銘柄、変わらずは85銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日はさすがに下げがきついだろう、
このような見方をする市場関係者は多くいました。
米国市場が600ドル以上の下げになるので
その雰囲気を引き継ぐ場合
深い調整は避けられないというのが通念です。
しかし蓋をあけてみると8円安、
安くスタートして下げ幅を広げる場面もありましたが、
底力の強さを見せて、1桁の下落幅で終りました。
米国市場をほとんど参考にしていないと
いわんばかりの動きです。
アジア市場もそこまで影響を受けてないことから考えると、
新型コロナの影響が限定的なアジア市場に
資金が流れてくる気配を感じます。
方向感のない様子見市場が継続するというのは
大分前から予告してきたことなので
慌てることもないでしょう。
保持している銘柄に動きが見られなくても
イラつく必要もなく、
どちらかに動き出すことを静かに待つのが
現在においての唯一の線略でしょう。
前日は「マザーズの調整が深くなるので、
空売りの利益が載った銘柄は買い戻しのポイントを毎日引き下げながら
固めていくようにしましょう。」と解説、
本日は早速マザーズが切り返しました。
しっかり利益確定できたでしょうか?
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,485.80 -8.54(-0.04%)
ドル・円
104.64 – 104.65 -0.23(-0.21%)
ユーロ・円
123.61 – 123.62 -0.48(-0.38%)
ユーロ・ドル
1.1811 – 1.1813 -0.0022(-0.18%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,685.38 -650.19(-2.29%)
S&P500種
3,400.97 -64.42(-1.85%)
ナスダック
11,358.937 -189.345(-1.63%)
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