2020年11月05日の東京株式市場は3営業日続伸しました。
終値は前営業日比410円05銭(1.73%)高の2万4105円28銭でした。
24,000円台を回復すると共に、今年度1月20日につけた
2万4083円51銭をも上回り、2年1カ月ぶりの高値を記録、
コロナショックによる下落分をすべて取り戻しました。
米国市場がリスクオンになっている流れで、
日本市場ものっていますが、より強い上昇の要因を見つけることが
これからの課題です。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は3営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、
前営業日比367ドル63セント(1.3%)高の2万7847ドル66セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日430.21ポイント(3.9%)高の1万1590.78で取引を終えました。
大統領選の結果判明にはまだ時間を要し、
明確な「恩恵銘柄」は見当たらず、
思惑によって市場が動いています。
選挙という大きな不透明要因が終了し、
市場の雰囲気が軽くなったことで
投資家たちのリスクオン姿勢が強まりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇した
流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
米国の上昇幅は一時800ドルを超え、
特に民主党が上下院選の両方で勝利する
可能性が低くなったとの見方で
IT企業への規制強化は進みにくいとの観測から
東京エレク、キーエンス、アドバンテストなどの
精密機器・ハイテク関連が躍進しました。
その他、アルツハイマー治療剤の
承認期待でエーザイが大きく上昇した
医薬品セクターが連れ高、電気機器、
サービス業なども買いが広がりました。
日経の日足は上下短いひげを持つ陽線をつくりました。
前日の終値から上離れしてスタート、
実体が大きい陽線で、上向きのギャップをあけました。
寄り付きから早々にボリンジャーバンドの
+2σを飛び越えて終値でも+3σまでも引き抜けました。
終値も節目の24,000円を超えたので、
普通の流れなら達成感による売りが
明日にでも予想されます。
ただし、言葉通り利益確定の売りに過ぎず、
少し調整した後は再び切り替えしながら
上昇トレンドに戻る可能性が高いと判断できます。
東証1部の売買代金は概算で2兆7052億円、
売買高は13億4474万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1543、
値下がりは574、変わらずは62銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
「私の情報不足かな?」
本日の相場の動きを受けて頭に浮かんだ一言です。
どう考えてもここまで買われる理由が
見つからないというのが正直な心境でした。
強いて探すなら米国市場が
IT・ハイテクセクターを中心にリスクオンに
なっていることを反映して、
その雰囲気に一緒に乗ったということくらい。
しかし、米国市場のリスクオンは党別の占有率の推移を見ながら
明確にIT・ハイテクセクターへの期待が反映されたという
根拠を持っています。
日本市場ときたら?コロナが終わったわけではない、
大統領選の結果が出てないので、
日本の経済政策に対する影響も分析できてない、
ナスダックの強さをみて、半導体関連が買われるのがわかるが、
それだけでここまでの上昇になるのは
筆者の少ない知識で理解ができませんでした。
24,000円、2年ぶちの高値という文言が並んでいるところで金曜日、
利益確定が広がる要因は十分あり得ます。
明日の動きには注意してください。
この上昇の継続性は幻の現状が一回落ち着き、
次の切り返しで、無事に今回の高値を超えてくるかにかかっています。
ナスダックの強さ、今後の経済の流れを考えても
IT・ハイテク関連、半導体関連には継続して注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,105.28 +410.05(1.73%)
ドル・円
104.26 – 104.28 -0.61(-0.58%)
ユーロ・円
122.45 – 122.46 +0.17(0.13%)
ユーロ・ドル
1.1743 – 1.1744 +0.0083(0.71%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,847.66 +367.63(1.33%)
S&P500種
3,443.44 +74.28(2.20%)
ナスダック
11,590.781 +430.209(3.85%)
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